北京
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最近になり、地球の温暖化がもたらす各種の影響が日に日に目立つようになったことで、気候変動への対応が一刻の猶予も許されない全世界の問題になった。中国当局がこのほど発表した白書の「気候変動に対応する中国の政策と行動」(以下、「白書」)は、近年来の気候変動への対応の進展と成果を世界に向けて紹介することで、中国が気候変動に対する国際的な責任を自主的に引き受け、人類運命共同体の構築推進を担っていることを示した。
白書によると、中国が2020年のGDP当たり炭素排出量を2015年比で18.8%減、2005年比では48.4%減と、国際社会に約束した40%-45%を上回った。エネルギー構造からみれば、2020年における中国が消費した非化石エネルギーの占める比率は2005年比で8.5ポイント増の15.9%だった。中国の炭素消費に対する依存度は鮮明に低下した。
中国の習近平国家主席は2020年9月に行った第75回国連総会での一般討論演説で、中国は2030年までの二酸化炭素排出のピークアウトと2060年までのカーボンニュートラルの実現に努力すると、厳かに宣言した。二酸化炭素排出のピークアウトとカーボンニュートラルを約30年間で実現させることは、主要先進国の所要時間と比べて極めて短い。このことは、中国がエネルギーと産業のより困難なモデルチェンジという責務に直面することを意味する。その困難さは推して知るべしだ。
中国は同時に、中国は全世界における気候のコントロールにも積極的に参画している。白書によれば、中国は2011年以来、気候変動対策を展開するための南南協力に累計で約12億元を充て、35カ国との間で協力文書40部を締結した。中国は同じ期間にさらに、120カ国に迫る開発途上国の気候変動対策分野の官員と技術者約2000人に対して研修を提供した。これらは、中国による世界の気候変動対応についての「目に見え、手で触れられ、実効性ある貢献」の証拠だ。
中国は今後、世界情勢がどのように変化しても信義を重んじ約束を守り、多国間主義を堅持しつづける。「共同で引き受けるが違いは存在する責任」の原則を堅持し、協力とウィンウィンを堅持する。そして国家の自主的な貢献目標を堅実に成し遂げ、「パリ協定」達成に向け安定して進んでいけるよう、世界を後押しする。(CRI論説員)