北京
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23/19
今年は中国共産党創立100周年にあたる。百年来、中国共産党は人民を指導して、中国の実情に適し、人民の願望にかなった現代化の道を成功裏に歩み出し、世界の平和、発展、進歩のために重要な貢献をしてきた。習近平国家主席は、中国共産党創立100周年祝賀大会で「われわれは中国の特色ある社会主義を堅持し発展させ、中国式現代化の新しい道を作り出し、人類文明の新しい形態を作り出した」と話した。その演説は、中国的現代化の道の新たな位置づけ、中華文明の新たな高みを示している。
「中国式現代化の新しい道」に焦点を当てた第1回「学術中国」国際サミットフォーラムがこのほど北京で開催され、内外の学者100人がオフラインとオンラインで出席した。会議に出席した米国のベテラン中国問題専門家であるロバート・ローレンス・クーン氏は、中国の政治システムは西側とは異なる原則に基づいて構築されており、西側の民主政治は「政党」が自由で開かれた多党選挙で競わなければならないと考えているが、こうした認識が、中国の政治システムに対する誤読を生じさせる背景だと強調している。クーン氏は、中国共産党全国代表大会と全国人民代表大会を例に、この二つの大会で行われる報告がいずれも各方面の意見を幅広く聴取しているとし、中国共産党の指導下にある政治制度には効果的なフィードバックメカニズムが含まれていることを物語っているとの見方を示した。
日本の刑法学者である西原春夫氏はフォーラムで、「中国には理想社会を作る力量がある」と題した講演を行った。西原氏は、40年近く中国と交流してきた歩みを振り返りながら、中国の法学界が対外交流の中で見せた極めて高い開放的な姿勢と、中国が法治国家建設の中で得た大きな成果を賞賛した。そして、「欧米や日本のようないわゆる自由主義国では、自分たちの価値観が永久に存続するものと考えられていることから、現状を克服して理想社会を作ろうという発展・変化・向上の理論をとりにくいという欠点を持っている」のに対して、「社会主義国は元来、特定目的に向けた発展向上、つまり、変化を政策の前提にしている」という特徴を指摘している。
二人の専門家の発言はいずれも、中国の政治体制は幅広い民意の土台を基盤としており、開放的な姿勢を堅持するうえ、絶えず改善と革新を続けていると考えている。また、他国が自国の価値観で中国をとらえて評価してしまうと、偏った見方に走りやすいことを指摘している。
民主政治は「中国式現代化の新しい道」を実現するために避けて通れない道である。習近平主席は、民主主義はどこか特定の国に占有されるものではなく、各国の人々に共有される権利だと明言している。平和、発展、公平、正義、民主、自由など全人類の共通の価値観は、同様に中国が一貫して追求するものでもあり、中国共産党と中国人民が終始変わらず貫徹している重要な理念でもある。
世界には第一に考えなければならない一義的な現代化のモデルが存在しておらず、遍く適応する現代化の標準も存在していない。民主にも同じことが言い当たる。960万平方キロメートル余りの国土、56の民族、14億の人口、5千年あまりの歴史――これらは中国が自国の発展の道を模索する上で原点となる。自国の土壌に根を下ろし、豊富な養分をくみ取った制度こそが、自国の実情と民意に最も近いもので、比類のない生命力と結束力を持っている。
「すべての道はローマに通ず」――これは世界中の人々に親しまれていることわざだ。「靴が足に合うかどうかは、自分で履いてみて初めてわかる」――これは中国では誰もが知っている言い回しだ。単一の物差しで世界の多彩な政治制度を評価し、単調な目で色とりどりの政治文明を見つめること、それ自体が非民主的なやり方と言えよう。中国式現代化の新しい道は人類文明の新しい形を作り出している。これは中国が成し遂げた偉大な成果であり、中国が世界に対して成し遂げた偉大な貢献でもある。これからも、中国は世界と対話を深める中で、自信をもって「中国式現代化の新しい道」に沿って練磨前進していく。(CRI日本語部論説員)