新疆ウイグル自治区の石河子市の40ヘクタールの稲作地では、水が張られていないにも関わらず水稲が順調に成長しています。
これは、マルチ(プラスチックフィルムなど、土壌表面を覆う資材)と点滴灌漑(設備を用いて土壌や根の周辺に灌漑水を直接ゆっくりと与え、水や肥料の消費量を最小限にする方式)を併用する新技術のおかげです。
小さい穴が空けられた送水用パイプを農作物の根部近くに置き、その上を黒マルチで覆います。これにより、灌漑水が直接根部に与えられると同時に、水分の蒸発も効果的にコントロールされます。
現在、この「マルチ併用の点滴灌漑」技術は全国29の省、自治区、直轄市に普及し、採用された耕地面積は470ヘクタールに達しています。さらに、中央アジアやアフリカなど17ヵ国でも応用が進んでおり、総計1万ヘクタールの灌漑が行われています。(朱、謙)
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