【観察眼】どの時代でも高齢者を見捨ててはならない

2020-10-26 17:32  CRI

 過ぎ去ったばかりの10月25日は旧暦の9月9日で、中国では伝統的な祝日――「重陽節」に当たる。昔は民間では重陽節の日に、高所に登って福を祈り、菊のお花見をして、先祖を祭るなどの風習があった。現在では敬老などの意味合いも伝わっている。2013年7月1日から施行された「高齢者権益保障法」は、この日を「敬老の日」と定めた。

 現在、中国では高齢化が急速に進んでいる。民政部の発表によると、2025年までに中国の高齢者の数は3億人を超える見込みだ。

 これを受け、政府は養老サービス産業を推進するために多くの取り組みをしている。2015年から2020年までの「第13次5カ年計画」実施期間中、中央財政は50億元を拠出し、203の地域で自宅またはコミュニティでの養老サービス改革を試行してきた。今年6月末時点で、全国では養老サービス機関・施設は22万カ所、養老サービス向けのベッド数は790万床余りに達している。

 高齢者を重視する姿勢は、医療分野を見ても分かる。新型コロナウイルス感染症が発生した後、中国はいかなる代償も惜しまず、高齢患者の命の救助に尽くしている。また、持病を持つ高齢患者に対して、それぞれの状況に合った治療対策を取ってきた。今年6月に発表された統計報告によれば、湖北省だけでも80歳以上の患者は3000人余り、100歳以上の患者は7人を救い出した。

 一方、インターネットの普及に伴って、スマホでの支払いや病院のオンライン予約、新型コロナ対策のための「健康コード」の提示が一般的になりつつあるが、これらは、スマホやインターネットに詳しくない多くの高齢者から見て、逆に日常生活に不便をもたらす壁にもなってしまった。ネットの時代であっても、高齢者を見捨ててはならない。そのような思いから、銀行や病院、観光スポットなどますます多くの業界が、高齢者向けの窓口やガイドを設置し、その利用を手助けしている。南京で定期的に開かれている高齢者向けの講座では、スマホの使い方を教える授業を新設し、高齢者にもインターネット技術を楽しんでもらっている。その授業は毎回満員だという。

 高齢者は社会の財産である。高齢者を思いやることは全社会の責任となる。高齢者を見捨ててはならない。中国は、これをスローガンではなく、終始、責任として実行している。(CRI日本語部論説員)

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