【観察眼】若い世代へと繋ぐ意義「歴史を鑑に未来を迎えよう」

2020-09-03 09:52  CRI

 9月3日は「中国抗日戦争勝利記念日及び世界反ファシズム戦争勝利記念日」にあたり、今年で75回目を迎える。75年経った今、戦争経験者はますます少なくなり、特に若者にとって戦争は記憶にない遠い存在となっている。だからこそ、こういう日に戦争の経験者に耳を傾ける必要がある。

 フォロワー数約9万人の「ツイッターおばあちゃん」こと溝井喜久子さんについての記事を思い出した。溝井さんは今年で86歳。2010年にツイッターを始め、『キクコさんのつぶやき 83歳の私がツイッターで伝えたいこと』という著書も出版している。日々の食事から社会の変化まで様々な分野に対して自分が考えたことをツイートしているが、中でも戦争体験が重要な内容の一つだ。記事で取材に応じた溝井さんは、「『戦争はダメ』というのが観念論になりつつあるのが心配だ」と話していたが、それが深く印象に残っている。溝井さんがツイートを通じて若い世代に伝えたい根底にあるのは、言葉だけにとどまらず、もっと切実な体験から戦争の恐ろしさや平和の日々の尊さを受け止めてほしいという思いではないだろうか。

 以前、中国で一生を送ることを決意した日本人孤児の王林起さんにインタビューしたことがある。王さんがインタビューで発した最後の言葉は「若者はもっと歴史を勉強すべきだ」。その自伝『私の中国での75年』の中でも、王さんは戦争の悲惨さと恐ろしさを伝えるべく、戦争での実体験をリアルに綴っている。シンプルな言葉ながらも、どれも胸に強く刺さるような印象だった。

 9月3日になると、よく耳にするのは「歴史を鑑に未来を迎えよう」という言葉だ。歴史を改めて思い起こすのは、恨みや憎しみを呼び戻すためではなく、その痛みを知り「目の前の幸せな日々を大切にして二度と戦争を繰り返さない」ということを身に染みて知るためである。(CRI日本語部論説員)

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