北京
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23/19
中国南部の広い地域では雨季に入って以降例年より降水量が大幅に増加し、水害が発生している。応急管理部の19日の発表によると、全国24の省、直轄市、自治区の2385万7000人が被害を受け、31人が死亡、または行方不明で、203万9000人が緊急避難しています。
コロナ禍が収束に向かったかと思うと、今度はまた洪水がやってきた。自然は容赦なく襲いかかる。だからこそ、人間同士の支えあいは貴重である。
武漢市で新型コロナ感染が拡大する中、ネット上で話題になった写真がある。
上海の復旦大学中山病院から湖北省医療支援チームのメンバーとして派遣された劉医師(26歳)が患者の王さん(87歳)をCT検査室へ運ぶ途中二人で夕日を眺めるシーンに、多くの人々が心温まった。ささやかではあるが、心に温もりと希望を届けるのはまさにこうした人間同士の支えあいである。
コロナ禍で被害が繰り返される世界でも、各国の人々はこのように助け合い、協力して立ち向かってこそ乗り越えられる。
南半球にあるナミビアは真冬を向かえ、新型コロナが猛威を振る。この最中、このほど中国から第2陣の感染拡大防止物資が届けられた。他国への支援は、その国のためになるだけでなく、第2波の予防にもつながる。
世界保健機関の(WHO)テドロス事務局長はこのほど新型コロナ対策について協力と団結を各国に涙ぐみながら呼びかけ、数ヶ月間新型コロナとの戦いの第一線で奮闘し苦労を重ねてきたスタッフの心の声を代弁した。一人一人の人間同士もそうだが、国と国もそうである。世界的な禍を前に互いに支えあい、協力してこそ乗り越えられるのではないか。(CRI日本語部論説員)