北京
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広西チワン族自治区南寧市の北西部郊外にある隆安県銮正村は、砂漠化が進むカルスト地形の山間部にあり、南寧市の最貧困村に定められました。南寧市には最貧困村が56カ所あります。
銮正村党支部第一書記の田軼氏(写真提供:隆安広播電視台)
2016年、この銮正村に党支部第一書記として田軼氏がやって来ました。
この村には牛を飼う伝統があったため、貧困脱出への第一の道として肉用牛の生産が選ばれました。
政府は補助金を拠出し、飼育場を建設するなどして産業振興をけん引し、水と電力の供給、道路整備、土地使用権の譲渡などで企業を支援しました。村は土地の賃貸や、土地の使用権の譲渡などを行って企業の株を購入し、起業しました。
公開された田軼書記の携帯番号(写真提供:隆安広播電視台)
建設された飼育場では貧困農家が雇用され、現在は肉用牛230頭が飼育されています。そのほか、村の農家380軒で850頭が、そのうち貧困農家では453頭が育てられています。
銮正村はまた、養豚場も建設し、去年10月までに飼育頭数は1100頭を超えました。
2018年に村全体の貧困脱出が実現し、2019年に村全体の収入は24万7500元にのぼり、貧困発生率は0.7%に下がりました。これにより同村の村民組合は自治区政府から「農村部集団経済モデル」に認定されました。(ジョウ、謙)