北京
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「小康社会に向かう中国人の暮らし」、2回目の今日は、貴州省畢節市中心村で、村民が年に一度の定期健康診断を受ける様子をお届けします。
中心村は畢節市威寧県迤那镇に属し、3568人を抱える村です。2011年からこの村では、貧困層や心・脳血管疾患、ガン、慢性呼吸器疾患、糖尿病など4種類の慢性病患者、そして65歳以上のお年寄りを対象に無料健康診断が実施されています。6月17日に、中心村の医療室で年に一度の健康診断が行われています。
検診の項目について、看護婦は「身長や体重、血圧の計測、呼吸器検査や心拍数、尿検査、心電図、超音波検査などがあります」
女性:どうやって健康診断を知ったのですか。
男性:知らせが来たんだ。政府は我々老人のことを心配してくれている。私は入院したことはないし、普段病気になるといってもせいぜい風邪くらいかな。
中心村の医療室は2階立ての小さなビルです。普段はスタッフ一人と婦人科専門スタッフの二人だけです。検診を実施するこの日に、上級医療施設から10数人が応援に来ました。公衆衛生に関する項目は広く、人手不足が最も深刻な課題です。
医療室責任者の唐栄さんはこう語っています。「昔は医者も薬も足りなくてみんな大変でした。医療室もわずか60平米で小さかったです。今は150平米あって、医療条件はよく、利用しやすくなりました」
74歳の村民陳玉英さんです。「今は便利になったね。いつ来ても医者がいるし、風邪くらいならば4、5元の薬で治るよ」
「薬2、3種類出されても6元ほどで安いよ」
病院から離れてなかなか治療を受けられないという厳しい現状を踏まえ、貴州省は省、市、県、郷の4級で遠隔医療支援体制を構築しました。威寧県でこの支援体制を利用する郷は39にも及びます。迤那镇だけでも去年実施された遠距離医療立会診察は20回以上もあり、村民は辺鄙な田舎にいながらも良質な医療を受けるようになっています。
迤那镇はさらに貧困人口を対象に、「治療が先、支払いは後」という支援活動を行い、現在支援を受ける人は129人います。
「小康社会に向かう中国人の暮らし」、2回目の今日は、貴州省中心村の村民が安心して医療施設を利用する様子をお届けしました。お相手は王秀閣でした。ではまた来週。さよなら。(閣、CK)