北京
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今回の「ハイウェイ北京」は、公衆衛生に関する話や、海南自由貿易港建設の目標とその制度設計、北京・前門の観光スポット42ヶ所のスタンプ集めの話、さらに南開大学の若手教授のイノベーションによる「人工の蜘蛛の糸」などについてお送りします。
●上海市新型コロナウイルス感染症臨床治療専門家チームのトップを務める張文宏医師は「中国が世界的な感染拡大の第2波の影響を受けることは無い」と判断し、今回の感染症の対応を経て、公衆衛生体制はこれまでより強固になり、第2波に対処することができると分析し、中国で第2波の感染拡大が起こらないことを目指していると明らかにしました。
●中国国家衛生健康委員会が発表した統計の結果によりますと、中国人の平均寿命が2018年の77.0歳から2019年に77.3歳まで伸びました。また、2019年の年末までに医療衛生機関は合わせて100万7545機関、病床数は880万7000床、人口1千人当たりの病床数は2018年の6.03床から2019年には6.30床に増えました。
●最近発表された「海南自由貿易港の建設全体プラン」によって、海南省で自由貿易港を建設するルートマップとタイムテーブルが明らかになりました。2025年までに自由貿易港の制度システムを大まかに構築し、2035年までに国の開放型経済の新たな成長ポイントとなり、今世紀半ばには国際的な高水準の自由貿易港の全面的完成を目指しています。
●老舗が集中する北京の古い繁華街・前門。観光スポット42ヶ所のスタンプマップが観光客から愛用されています。前門の歴史文化遺跡、博物館、老舗(中華老字号)、特色ある無形文化遺産などを紹介するこの地図は、利用する観光客が北京の文化や歴史を深く知ることができるほか、スタンプを集めるとチンチン電車に半額で乗れるクーポン券などがもらえます。
●英誌「タイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE)」が発表した2020年版のアジア大学ランキングでは清華大学が1位、北京大学が2位で、中国大陸部の大学が初めて同時に1・2位に輝きました。このランキングは教育、研究、知識移転、国際的な展望など13の評価指標で作成され、各校の実力を評価するものです。
●南開大学に努める30代の劉遵峰教授がリーダーを務めるグループが「人工蜘蛛の糸」の研究開発に成功し、その成果は国際的学術誌に掲載されています。劉教授は7年前にスマート材料の研究を開始し、材料の特殊構造の分析と利用を通じて新たな性質を発見しました。その応用を見出すことが科学研究・イノベーションの主なアプローチです。
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