【CRI時評】1億1500万人の「メーデー観光」が経済の回復を牽引する

2020-05-06 19:00  CRI

 5月1日から5日までの「メーデー連休」には、中国国内で延べ1億1500万人が観光に繰り出した。新型コロナウイルス感染症が効果的に抑制されてから初めての連休が到来したことで、1億人以上の中国人が「旅行モード」となり、中国国内の観光市場は感染症発生以来はじめての、旅行ピークを迎えることになった。

 中国政府のまとめによると、この連休期間中に中国国内の観光関連業界の売上高は475億6000万元に達した。この数字は前年同期比で40%程度減少したが、一方では感染症の影響が最も深刻だった産業の一つである観光業が、まさに秩序だって回復していることを示している。同様に明るさを取り戻している分野としては、実体消費がある。一連の消費促進の取り組みが奏功し、中国各地の商業施設は目に見えて活気を取り戻しつつある。

 中国では消費が長年に渡り、経済を牽引するエンジンであり続けてきた。「メーデー連休」に消費が見せた明るい見通しは、中国経済の強靭さと潜在力を反映したものであり、中国経済の回復が加速している一つの縮図でもある。中国企業の操業と生産の再開も、全体的に見てまさに進行しつつある。中国の製造業購買担当者指数(PMI)は3月と4月の2カ月連続で景況判断の分かれ目となる50を上回った。

 全世界が新型コロナウイルス肺炎という公衆衛生の危機に直面している中で、中国経済は強大な回復力と粘り強さを出現させた。さらにまた、中国では経済を後押しする新たな成長ポイントが続々と生起することになった。これらの現象は、中国経済のファンダメンタルズには変化が生じていないことを十分に証明している。現在のところ、全世界における感染症に対する予防・抑制活動は依然として厳しい状態が続いており、いかなる国も自らの都合だけを考えているわけにはいかない状況だ。感染症に対する予防・抑制活動であろうと、経済の回復であろうと、いずれも国際的な協力を必要とする。国際的な協力があってはじめて、全世界は感染症の流行という暗雲から早期に抜け出し、経済の回復を共に進めていくことができる。(CRI論説員)

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