北京
PM2.577
23/19
案内:王小燕&斉鵬
日本では、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた緊急事態宣言について、今月末まで延長する方針が発表されました。新型コロナとの闘いが長丁場になりそうで、皆さんどうかくじけずに、体と心の健康に気を付けながら元気に過ごせるよう一緒に頑張りましょう。
バーチャル・チャリティー・コンサート「未来を信じよう」の様子(写真提供:人民網)
さて、5月5日は二十四節気の立夏です。日本語月刊誌『人民中国』のWechat公式アカウントでは、4年前からシリーズ企画「俳人の筆の下の節気と花」の配信を行っています。日本語で書く俳句や漢字で書く漢俳を中心に、国境や言語を越えた心の交流を図る企画です。今日は朝から届いた最新号に触発を受け、王小燕アナは最近、夜な夜な団地の池でコンサートを開く蛙のことを思い出して、一句をひねってみました。
「夜更かしに大合唱の蛙かな/薫風送花香 小区池塘月夜忙 蛙鸣呱呱呱」
今日の番組はまずは「旬な話題」。中国のミュージシャン3000組余りが新型コロナ後の生産再開と職場復帰の人々にエールを送るバーチャル・チャリティー・コンサート「未来を信じよう」の様子、新型コロナ後の初めてのメーデー連休の様子をはじめ、中国で常態化するウイルスの予防・抑制と日常生活の再開に向けての模索などを紹介します。
続いて、「新型コロナウイルスと闘う最前線」では、新型コロナによる感染症に後遺症が残るかについて、中国工程院院士で感染症対策の専門家である鐘南山氏による最新の観測結果のほか、湖北支援の医療従事者4万2千600人がゼロ感染を実現できた理由などをお伝えします。 最後は新型コロナ感染症が中国人の生活にもたらす変化にフォーカスします。
5月1日の故宮博物院(写真:央広網)
海外にいる中国人留学生と交流に臨む中国工程院の鐘南山院士(写真:央視新聞)
中国の治療経験を積極的に世界と共有する中国国際テレビ局(CGTN)の特別交流企画「COVID-19 Frontline」、開催中の様子
<お便りの抜粋>
★東京都大田区・三輪徳尋さん
武漢では重症の患者さんがゼロになって、日常の生活を取り戻しつつあることは、とても喜ばしいニュースです。コロナウイルス関連でも、ハイウェイ北京から伝えられる明るい話題を聞きながら、辛い時間を過ごしても、ウイルスとの戦いに必ずや勝利することができるのだと感じられることが救いになっています……
武漢をはじめとして、中国の人々は、疫病に打ち勝ち、日常に戻るために、それこそ尋常ではない対策を苦しくとも成し遂げなければならなかったということを、日本に暮らす人たちがもっとしっかり知ることが必要なことに思えます。そして、何かと今までとは違う対策をしながら生活をすることになって、常に警戒する気持ちを緩めることができない状況であることもあわせて理解することが大事に思えます。
★高知県四万十市右山五月町・杉村和男さん
毎週、放送をお聴きしていますが、中国と日本の報道には、少し温度差が有るように感じています。
4月8日、都市閉鎖が2か月半ぶりに解除された武漢市の様子が、日本でも報道されました。一気に大勢の人で賑わう町を見て、「極端な変貌ぶりに、大丈夫か」と案じたことでした。日本では、これ以上の説明が無かったので、おそらく、ほとんど人が、そう感じたのではないかと思います。
29日の放送で紹介された、27日付の広州日報の記事を興味深く聴きました。26日現在、武漢市の新型コロナウイルスによる入院患者はゼロ。一方、武漢含め湖北省における新規の無症状感染者、健康観察者は18人、総数582人。特に、「数字はゼロでも、過去の記憶までリセットしてゼロにしてはいけない」というメッセージには、強いインパクトを受けました。実際には、全く気を緩めていないのですね。日本人にも、ぜひ聞いて欲しい、知って欲しいメッセージです。
撮影者:杉村和男 4月16日 四万十市田野川に咲くシロツメクサ
写真上は4月16日、四万十市田野川(たのかわ)で撮影したシロツメクサ(白爪草)です。普通は三つ葉ですが、四葉が見つかると幸福になると言われており、子供の頃、よく探して遊んだ思い出の花です。
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、懸命に治療、看護にあたってくれている医療従事者の方々が居ます。その不安と重圧は肝を潰す最大のものではなかろうかと、察しています。
2日前のある情報番組で、新型コロナウイルス治療の最前線で働く、ある看護師のことが紹介されました。休日に子供を連れて、近くの公園を散策していたそうです。すると、同じ公園に来ていた人から、「あなた(新型コロナ感染者の受け入れをしている)○○病院の看護師でしょう。こういう時期に、公園に来ないでください」と言われ、泣く泣く帰ったそうです。こういう差別的な言動をする人が居るとは、とても残念なことです。同様に、特定の国、民族を一括りにして、差別的な発言をする人も居ます。決して、良い気持ちはしません。
撮影:杉村和男 4月30日 四万十市森沢の渓谷
写真上は4月30日に、四万十市森沢(もりさわ)で撮影した渓谷です。苔に覆われた岩と、川の流れがとても綺麗です。自宅から、10分ほどの所です。今は市外、県外への移動を慎み、出来るだけ自宅で過ごさなければならないので、ごく近い所を散歩する程度です。誰も居ないし、景色も最高なので、上等ですね。
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