3月17日 火曜日

2020-03-17 19:01  CRI

00:00:00
00:00:00

 ご案内:王小燕、斉鵬

图片默认标题_fororder_3.JPG
武漢東湖桜園の開花風景(写真:武漢市文化観光局)

 17日の北京の最高気温は21度に上りました。東京ではすでに桜の開花宣言をしたそうですが、北京では桜はまだつぼみが硬いままです。でも、コブシや迎春花など咲く花の種類が増え続けており、ずいぶん春めいてきました。

火曜ハイウェー「新型コロナとの戦い」特別企画の7回目、中国各地の春便り(武漢のバーチャル花見予告&黄河全線での氷解)や日本各地から届いたリスナーさんのお便りの抜粋に続いて、新型コロナと戦う中国の最新の様子でご案内します。

<中国各地の春便り>

【予告:18日昼 武漢市でバーチャル花見大会】

 花のシーズンを迎えた武漢市では、18日昼、市の文化観光局の主催による「バーチャル花見大会」が実施されることが分かりました。

 武漢市内の代表的な花見スポットである武漢大学、東湖桜园に黄鶴楼を向こう岸に眺められる「晴川假日酒店」からライブ中継の予定となっています。60分間の中継では17日から相次いで帰途につく湖北支援医療チームのメッセージや、市民参加型の「我が家の春」などのコーナーも予定されているということです。

 武漢を支援してくれた全ての人々に、感謝の気持ちをこめて実施された今回の花見大会のキャッチフレーズは「江南無所有、聊贈一枝春」(江南には何もないが、一枝の春だけをプレゼントしたい)。

 興味のある方、ぜひアクセスを試してみてください。

 時間:3月18日 12:00-13:00
 ライブ配信:【人民日報】Weibo
 URL:武漢市文化観光局Weibo公式アカウント  APP【央視頻】(要登録)
 なお、武漢大学キャンパス内の花見24時間ライブ配信はこちらからです。

图片默认标题_fororder_1.JPG

 一方、春爛漫の季節を迎えた武漢とは趣きが異なりますが、中国の北部を流れる黄河では全流域で解氷しました。

 冬になっても凍結しない長江とは異なり、黄河は冬になると、凍結します。今シーズンの凍結期では、黄河の流れが千メートルにわたり凍結し、凍結した流量はここ数年で最大のものとなっています。

 黄河は低緯度から高緯度に流れる区間もあるため、毎年凍結と解氷の時期が異なります。冬から春にかけて、上流の氷が溶けた水が下流の氷塊にせき止められて起こる増水という、黄河特有の現象があります。今年は暖冬のため、例年よりは時期が早まり、3月半ばですでに全流域で解氷したそうです。解氷する際の増水で、水害を起こす年もありますが、今年の沿線の観測では無事流れていることが確認されました。

 中国人から「母なる川」とみなされている黄河でも氷が解けると、中国全土で本格的に春を迎えた実感が湧いてきます。

<新型コロナウイルスとの戦い 中国では 世界では>

感染者治療に効果上げる

 17日午前0時時点で、大陸部の感染者数8万881人、死者3226人。完治して退院した人は6万8679人。現在、感染の疑いがある人は128人、濃厚接触者9351人が隔離観察。大陸部以外では、香港で157人、マカオ11人、台湾67人。現存する感染者は8976人で(うち武漢8304)、そのうち重症患者は2830人で減少し続けている。治療は明らかに効果をあげているといわれています。

14の省・自治区・直轄市で感染者がゼロに

 16日に貴州省の最後の患者が完治して退院し、感染者ゼロに。2月12日にチベット自治区が全国の省・自治区・直轄市で初めて感染者ゼロを実現してから、16日午後までに、31の省・自治区・直轄市のうち、14の地域が感染者ゼロに。(西藏、青海、福建、新疆(含兵团)、安徽、江西、山西、湖南、江苏、重庆、天津、吉林、宁夏、贵州)

 また、多くの地域で新規増加ゼロが続いています。チベットは46日間、青海は39日、貴州は28日、新疆は27日、江蘇は26日、内蒙古も26日にわたって、新規の感染者が報告されていません。

湖北支援の医療関係者が撤退開始へ

图片默认标题_fororder_支援に当たった各地の医療関係者が武漢から徐々に撤収
17日、順次武漢から撤退する医療関係者

 16日に開かれた党中央の新型肺炎対策指導グループ会議では、新型肺炎のため湖北省に足止めされている地方出身の人が湖北省を離れること、または、湖北省に帰省できなかった人の帰省を認めること、中国各地から湖北省の支援に派遣された医療関係者が順次、湖北から撤退することを表明しました。

しかし、入国者による感染が依然目立つ

 外国からの入国者で、新型肺炎への感染が新たに確認された人が相次いでいます。14日、全国で新たに20人の感染者が確認されましたが、その中の16人が入国者です。同じく、15日は新規16人中の12人、16日は新規21人中の20人が入国者です。3月17日零時まで、入国者で感染が確認された人数が累計143人に達しました。

 こうしたことを受け、北京や上海を始め、水際対策を強化しています。中でも、北京は16日零時から、症状の有無に関係なく、外国からの入国者全員に対して、14日間隔離観察を義務付けています。費用は自己負担。北京に到着後、専用バスで、指定の隔離施設に移送されます。北京に住まいがある人については、特別な事情があれば、許可をもらえれば自宅での隔離が認められるということです。

海外では、感染が急速に拡大

 世界保健機関(WHO)の統計では、北京時間の16日夜11時までに、新型肺炎の感染は148の国と地域で確認され、感染者は合わせて16万8019人、死者6610人になったといいます。米ジョンズ・ホプキンズ大学の統計によりますと、北京時間16日午前8時半時点で、中国以外の国と地域での感染者数は8万5000人を超え、中国国内の感染者数を上回りました。また、同大学の最新発表によれば、北京時間の17日午前7時時点で、中国以外の国と地域での感染者数は10万人を超えました。中でも、欧州連合(EU)の全加盟国の27ヵ国で感染者が出ています。これを受けて、欧州各国では、緊急事態を宣言して、自国民に必要のない外出を減らすことを呼びかけたり、入国を規制したりしています。

<お便りの抜粋>

★東京都・大岡夕伽子さん

图片默认标题_fororder_WeChat_20200317222728_Moment

 啓蟄もすぎ、春色が濃くなりました。神戸大学北京同窓会の大岡夕伽子です。さて、貴社年末紅白歌合戦では2017年「月亮代表我的心」(月が私の心を表している)で三菱商事の松井代表らと出場し、特別賞をいただきました。その「北松岡川レジェンドBAND」でCRIの皆様お及び中国の皆様にメッセージ演奏を作成しました。東京の桜開花前日の雪が降った東京で撮影し、翌日は櫻開花宣言でした。

★大阪府摂津市・小原 幹雄 さん

 新型コロナウイルスの感染者が、中国では減少傾向になってきた、という明るいニュースが伝えられました。日本は、今後はどうなっていくのか、なかなか予想が出来ませんが、学校の閉校処置や大規模イベントの自粛などで、現在のところは押えられているようです。

★東京都大田区・三輪徳尋さん

 武漢が落ち着きを取り戻しつつあることがつたえられ、本当に嬉しく思います。
 日本では、今がとても拡散防止にとって一番大事な時期になってきているはずです。
 「一衣帯水」の隣国として、お互いの国の人々に、一体感が生まれたことはとっても喜ばしいことなのですが、あくまでも、武漢がピークアウトしただけですので、日本も大丈夫といった根拠のない楽観的な考えで、リスクを高めるような行動をしてほしくはありません。
 この新型肺炎は、 4月には、一部のワクチンが臨床テストに入り、様々なノウハウが蓄積され、それが十分に公表され活用できることで、「これは史上初の、制御可能なパンデミックになる」と言われました。とはいえ、日本では、武漢の様に徹底した外出禁止などの厳格な措置を講じることは困難であろうと思いますので、今のうちに拡散させることなく、終息させる努力をしてゆかなければいけないように思います。
 習近平国家主席が春に訪日される予定が延期されたことが先日報道されました。延期された分だけ、今よりももっと中日両国の友好的な気運を高め、熱烈歓迎となるよう、様々な取り組みがなされることを強く期待しています。本当に微力ですが私も努めたいと思っています。
 
★高知県四万十市右山五月町・杉村和男さん
 月日の経つのが早いですね。歳を重ねる毎に、早くなっている気がします。もう桜の季節になります。
 お便りだけでなく、ナノハナの写真まで、ホームページに掲載してくださって、ありがとうございます。ナノハナが一面に咲いている所では、独特な香りが漂ってきます。調べてみると、香りの成分はイソチオシアネート(Isothiocyanate)というそうで、なんと抗がん作用が有ると書かれていました。実際に薬効があるようです。
 中国では、新型コロナウィルス感染のピークが過ぎ、落ち着いてきたようですね。日本は、まさに渦中にあります。桜の便りも聞かれる頃になりましたが、今年は観賞のみで、一般的に「花見」と呼ばれる桜の下での宴会は、自粛するよう呼びかけられています。感染を広げないためには、行動を抑え、たくさんの人が集まらないようにする必要があり、これは仕方の無いことです。

图片默认标题_fororder_2.JPG

  写真(上)は、アマナ(甘菜)という花です。食べると甘いのでしょうか。数が少なくなっており、とても食べられるほどの量は有りません。どちらかと言えば、珍しい花になります。野生のチューリップと言った感じです。3月14日、四万十市秋田(あいだ)で撮影しました。

◆◆

 世界的大流行になった新型コロナとの闘いで、各国が結束して立ち向かうことの必要性を強く実感するこれまでの一週間でした。

 ところで、17日夕方に、中国の民間企業から日本に寄贈する80万枚のサージカルマスクが成田空港に到着しました。これらのマスクは駐日中国大使館経由で、東京都や北海道の病院や高齢者施設に配布されます。寄贈元は本部が北京にある都市複合施設の開発、運営などを手掛ける「兆泰集団」です。

 なお、日本で新型コロナウイルスの感染が拡大した後、中国民間からの寄贈には、これまでに駐日中国大使館経由で検査キットを支援したBGIグループと深セン市マンモス公益基金会、マスクや防護服などを寄贈したECサイト「アリババグループ」の創業者馬雲(ジャックマー)傘下の基金会、複合企業「復星集団」などの取り組みがありました。

 「会社が成長する中で、日本から多くの経験やノウハウを学んできた」という兆泰集団、今回はどのような思いで寄付行動を起こしたのか。董事長の王全さんにインタビューをしました。詳しくは【CRIインタビュー】をご覧ください。

◆◆

 この番組をお聞きになってのご意見やご感想、世界におけるコロナウイルスとの戦いに関する思いをぜひお聞かせください。Eメールはnihao2180@cri.com.cn、お手紙は【郵便番号100040 中国北京市石景山路甲16号 中国国際放送局日本語部】もしくは【〒152-8691 東京都目黒郵便局私書箱78号 中国国際放送局東京支局】までにお願いします。皆さんからのお便りをお待ちしております。

ラジオ番組
10月29日放送分
00:00:00/00:00:00
  • ハイウェイ北京<月曜日>の担当者 劉叡琳_fororder_周一刘睿琳130
  • ハイウェイ北京<火曜日>の担当者 王小燕&斉鵬_fororder_周二小燕齐鹏130
  • ハイウェイ北京<水曜日>の担当者 謝東&劉非_fororder_周三谢东刘非130
  • ハイウェイ北京<金曜日>の担当者 劉叡&孟群_fororder_周四刘睿孟群130
  • ハイウェイ北京<金曜日>の担当者 任春生_fororder_周五任春生130
  • ハイウェイ北京<週末篇>_fororder_北京直通车周末篇
特集ダイジェスト
最新コラム
新華社_fororder_12日中友好協会_fororder_11人民網日本語版_fororder_10人民中国_fororder_9中国網日本語版_fororder_8東方網日本語版_fororder_7JAPAN online_fororder_5
UTYテレビ山梨_fororder_4中華網日本語版_fororder_3東方通信社_fororder_2中国百科検定_fororder_132959111934859451北京観光_fororder_1
王小燕