北京
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中国あれこれ&『儺戯(ノーシー)』
「ハイウェイ北京」木曜日の番組は中国のトレンドや出来事などをご紹介する「中国あれこれ」と少数民族の話をお届けする「56の民族、56輪の花」の二つのコーナーでお送りします。
「中国あれこれ」では世界一の人気をキープした絵文字の話題、そして中国の旧正月に伴う帰省・Uターンラッシュに関する話、高速鉄道に採用された点検ロボット、山間部住民の足ともいえる交通手段の「鈍行列車」などについてお送りします。
「56の民族、56輪の花」で取り上げるのはコーラウ族の地方劇「儺祭」などの話です。
儺戯は日本の能のように仮面をつけて演じられる劇です。いまから3600年ほど前、商の時代に、悪鬼や災厄を追い払うために行われる祭りとして形が定まり、その発展は中国の複数の地方劇に影響を与えました。旧暦11月の最終日に行われる「儺祭」では、面をつけた踊り手が、手に武器を持ち、悪鬼を追い払う様子を演じます。のちには寺の鬼やらいを専門にする「寺院の儺」、兵士に元気づけ、相手を脅すための「軍隊の儺」も生まれました。さらには娯楽性が加わり、地方劇の儺戯へと発展しました。
儺戯の面の種類は多種多様で、神聖や善良を象徴するもの、凶暴を象徴するもの、ほかにも大衆を代表する世俗のもの、滑稽やユーモアを表すものなどがあります。民間では、面をつけますと人間、幽霊、神とつながると考えられているため、面はとても神聖なものとされています。そのため、完成の際には必ず開眼式が行なわれ、「神」が宿るようになります。そして舞台前に箱から取り出した時と、舞台が終わって箱にしまう時には必ず面を祭ります。
コーラウ族の居住地の貴州省のほか、南部の江西、湖南、四川省などでは儺戯が伝承されてきましたが、各地は今、消滅の危機を乗り越える課題に直面しています。
詳しくはどうぞ番組をお聞きください。(Mou、CK)