北京
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中国あれこれ&「水書」と「端節」
「ハイウェイ北京」木曜日の番組は中国のトレンドや出来事などをご紹介する「中国あれこれ」と少数民像の話をお届けする「56の民族、56輪の花」の二つのコーナーでお送りします。
「中国あれこれ」では今年一年の計画達成の情況や、若者が時間管理系の文化クリエイティブ商品を買いたがる話などについてお送りします。
「56の民族、56輪の花」で取り上げるのは水族の文字と祭りの話です。
水族には民族独自の文字と古くから伝わってきた「水書」があります。水語で「ル・スイ」と呼ばれ、絵文字、象形文字を合わせた独特なものです。語彙が少ないため日常的には使われず、「水書先生」と呼ばれる知識人が使うなど、限定的な使用に留まっています。水書で編纂された水族の百科事典は内容が豊富で、水族の信仰、古くからの暦法、水族の哲学、文学、芸術など、水族を研究する貴重な資料が含まれます。水書は水族の知恵であり、民族を一つにまとめる大切なものとされています。「水書先生」と呼ばれる知識人は年中行事で「水書」を発明したとされる伝説の神様を主な神として祀ります。
水族は一年を通して20余りの祭りを催します。その中でも漢族の旧正月にあたり一番大切にしている祭りは端節と呼ばれ、期日は水族の暦で正月、西暦の9月か10月頃、ちょうど稲の収穫後で、金木犀の香りが漂う中で豊作を祝って新年を迎える祭りです。中国では昔、正月を端月、元日を端日と呼んだことから「端節」とされ、新しい一年はこの祭りから始まります。端節期間の主なイベントは先祖祭祀で、その時には重要な道具である銅鼓が登場します。水族は端節に備え、数多くの銅鼓を保有します。大みそかの真夜中に銅鼓を家の祖先棚の前に置き供物として捧げ、祖先の霊を慰めます。夜が明けると、若者が競馬や出し物などで盛り上がり、みんなでめでたい新年を祝います。
詳しくはどうぞ番組をお聞きください。(Mou、CK )