北京
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中国政府は14日、「中国の食糧安全保障」白書を発表し、中国の食糧安全戦略について詳細に説明し、中国が世界の食糧の安全保障を維持し、共同の発展を促進するために積極的に貢献していることを十分に示すとともに、将来の中国の食糧問題に関する政策提案を提出した。
白書では、現在中国の食糧生産量が世界の四分の一を占め、一人当たりの食糧占有量が世界平均のレベルを超えていることを紹介している。2018年の中国の穀物自給率は95%を超えている。近年、輸入食糧全体の中では大豆の占める比率が75.4%で、米と小麦の占める割合は6%に満たない。これは現在の中国の食糧安全保障が比較的良好な状態にあり、中国人の「食」が堅固に力強く保障されていることを十分説明している。
中国の食糧安全保障は巨大な成果を上げているが、その中でも食糧科学技術革新体系を全面的に確立したことは極めて重要だ。2018年の農業科学技術進歩貢献率は1996年より42.8ポイント向上し、58.3%に達している。中でも、中国の科学者、袁隆平氏が栽培したスーパーハイブリッド米の収穫量は1ヘクタール当たり18.1トン近くに達し、世界記録を塗り替えた。
世界の人口の五分の一を占める発展途上の大国として、中国は自国の発展を築きながら、世界の食糧安全保障に積極的に貢献するため開放と国際協力を継続的に強化している。
現在、世界は依然として深刻な食糧安全保障上の課題に直面しており、飢餓人口は依然として8億人以上だ。国際的な食糧貿易は保護主義と一国主義の干渉に直面して不安定要因が増加しており、国連の「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の中の飢餓克服目標の実現には重い責任と長い道のりが控えている。これについて、中国は「食糧生産能力の向上」「緊急時に備えた備蓄管理の強化」「近代的な食糧流通体系の構築」「世界の食糧安全保障の積極的な保護」という四つの主張を展開している。