北京
PM2.577
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中国の貿易と外資導入に関する最近のCRI論説員の文章を抜粋してご紹介します。
①【CRI時評】中国の貿易は安定しつつ質が向上、経済の粘り強さと潜在力を示す
中国税関の最近の発表によると、今年1-8月の中国の商品貿易総額は前年同期比3.6%増の累計20兆1300億元だった。中国の輸出入は複雑かつ厳しい情勢にあって、このような容易には達成できない成績を収めた。このことは、長期的によい方向に推移という中国経済の基本面が変わっておらず、安定しつつ質が向上する情勢も変化しておらず、中国経済に強大な粘りと潜在力があることを示している。
世界の経済貿易の成長が鈍化しつつある現状にあって、中国の月間輸出入額は連続して5カ月にわたり2兆5000億元を突破し、大きな粘り強さを示した。これはまず、中国が断固として開放を拡大していることの成果だ。深センでの先行モデル区、上海自由貿易区での臨港新区、新たな自由貿易区6カ所の建設や、これまで以上に大規模な減税政策の実施、取り引きの利便化レベルの向上など一連の施策がまさに、経済の開放を商品と各種要素の流動に関連するパターンから、さらにレベルの高い制度型の開放へと向かわせ、中国の対外貿易に力強い動力を注入している。
同時に、中国企業内部の活力も絶えず増強され、対外貿易の重要な支えとなっている。民間企業と外資企業の貿易額はそれぞれ、中国の貿易総額の約4割に達した。民間企業が急速に成長し、外資企業が中国市場に深く根を下ろすことに伴い、市場主体の活力がさらに向上し、対外貿易の発展を促進する中国内部からの動力もさらに強まった。
外部環境に不確実性が満ち溢れている状況にあって、中国の対外貿易は安定しつつ質を向上させている。このことが、企業がさらに進んで科学技術を刷新することに役立っており、生産物の付加価値と労働生産率を向上させ、中国経済のリスク対抗能力を増強している。
②【CRI時評】中国の外資を引き寄せる「磁力」は強靭
国連貿易開発会議(UNCTAD)が発表した「世界投資レポート2019(中国語版)」は、2018年の全世界の対外直接投資(FDI)が3年連続で減少している中で、中国が引き寄せた外資の総額は逆に増加したことを示している。
レポートは、2018年、全世界の対外直接投資(FDI)は2017年より13%減少したが、中国が引き寄せた外資は再び過去最高を記録し、流入額は4%増えて1390億ドルに達し、全世界の対外投資総額に占める割合は10%を超えて、引き続き世界第二の外資流入国となっていると述べている。レポートは、今年の中国の外資流入が引き続きいっそう高い開発品質とより良い開発レベルを保つと予測している。明るいデータと予測は、全世界の投資を引き寄せる中国の強力な「磁力」を示している。この「磁力」は中国の巨大な市場、十分に備わった産業チェーン、豊富な人的資源、強大なインフラと物流ネットワークから来るものだ。中国は14億近い人口を擁し、そのうちの4億人以上が中間層で、潜在市場の巨大さと絶えずレベルアップする消費ニーズが「世界の市場」たる中国の吸引力を日増しに増加させている。(CRI論説員)