北京
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中国社会科学院 蔡昉副院長
第13期全国人民代表大会の農業・農村委員会副主任委員である蔡昉中国社会科学院副院長は14日、CRIのインタビューに応じ、広東・香港・マカオグレーターベイエリアの役割と、グローバル化の促進における「一帯一路」建設の貢献について語りました。
蔡副院長は「広東・香港・マカオグレーターベイエリアの最大の役割は『集結』にある。投資を刺激することにより、経済活動が活発になり、起業と雇用が創出され、労働力が農村から都市へ移動し、さらなる都市化が進められていく」とした上で、「企業、人材、原材料、提携先、顧客が1つのエリアに集まることで、それぞれの優位性を発揮し、相互に補い合い、シナジーが生まれていく」と分析しました。
また、「一帯一路」構想による関連国の発展促進の面で、「インフラ建設に最も力を入れている理由は何なのか」という海外の疑問について、蔡副院長は「それは、これがグローバル化を牽引する有効な方法だと、すでに証明されているからだ。中国は改革開放の道を進む中で、地域格差という課題に直面した。アンバランスな地域発展を調整するために打ち出したのが、発展が遅れている地域に多くのインフラ施設を投入するという、『中西部開発戦略』、『中部崛起戦略』および『老工業基地振興戦略』などの戦略だ。これらの動きのお陰で、各産業が人件費の高い沿海地域から中西部地域に移転した際にも、整ったインフラ施設が即時に役割を発揮した。この経験が、我々が今、バングラデシュやインド、アフリカなどでインフラ施設の建設に力を入れている理由だ」と語りました。(文責・写真:張怡康)