北京
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23/19
李克強総理は15日に北京での記者会見で、「中国が市場の活力をこれからも引き出して、市場の創造力を解放させていけば、経済を合理的な範囲内で運行させ、質の高い発展を推進することができる。中国経済は世界経済の安定のための重要な『いかり』になる」と述べました。
これは、ロイター通信の記者の質問に答えた際に述べたものです。李総理は「中国経済は確かに新たな下振れ圧力に直面している。世界全体を見ても景気の減速が見られる。中国は経済成長目標をやや下方修正したが、区間的な調整を行っている。これは、昨年の成長スピードとつながりがあるもので、経済運行を合理的な区間から離れさせないというシグナルを市場に向けて発信している」と説明しました。
また、李総理は「新たな下振れ圧力に対し、量的緩和や通貨の過剰発行、赤字率の大幅引き上げなどで対応する方法があるが、後遺症をもたらすため、採用することはできない」と指摘しました。その上で、「今年、不確定要素が多いが、我々は政策的な余裕を持っている。例えば、赤字率を0.2ポイント引き上げたが、これは国際的な警戒ラインとされる『3%』を下回っている。また、中国は預金準備率や金利などのツールを活かして実体経済を支えることができる。我々はどんな状況でも経済を安定させ、良好な成長に向かう勢いを保っていく」と述べました。(鵬、星)