北京
PM2.577
23/19
1時間目 「舶来品」が中国の春節を照らす&2019の春節を振り返る
担当:王小燕、斉鵬
北京では雪が降りました。
朝起きたら、外はなんと、ひらひらと雪が舞っているのではないか。この冬の初めての雪ではないですが、雪らしい雪が初めてなのです。午後の4時頃までこんこんと降り続けていたので、ビルも木々も車も地面も真っ白な雪をかぶるようになりました。
雪化粧した大地を興奮した顔で眺めては、スマートフォンを取り出して写真を撮る大人たちに、雪を手に雪だるまを作ったり、雪合戦をしてはしゃぐ子供たちと親子連れ。乾燥していて雪の少ない北京なので、たいへんありがたい雪です。いうまでもないことに、「微信(Wechat)」や「微博(Weibo)」などSNSには、雪景色の写真や動画の話題でいっぱいです。
「瑞雪兆豊年(瑞雪は豊年の兆し)」とう諺がありますが、言葉の通り、今年も豊作の年になりますよう心から願っています。
銀色の世界からお届けする火曜ハイウェーですが、まずは「CRI時事解説」です。「『舶来品』が中国の春節を照らす」と題したCRI論説員の文章を抜粋してご紹介します。
続いて、春節スペシャルです。王小燕、斉鵬の両アナによる春節見聞をお届けします。今年の春節、王小燕アナは安徽省に帰省し、斉鵬アナは遼寧省を訪れました。北と南で春節を過ごした2人には、どんな体験があったのでしょうか。それぞれのお土産話をお届けします。その中からにじみ出る中国社会の変化を少しでもお伝えできればと願っております。写真上は今日の北京、下はこの春節連休中、遼寧省盤錦市で1万発の爆竹を鳴らす斉鵬アナ。
2時間目 ヴァイオリニスト・盛中国の生涯~妻・ピアニスト瀬田裕子さんに聞く(1)
聞き手:王小燕、梅田謙
昨秋、惜しまれながら逝去した、中国を代表するヴァイオリニスト・盛中国さん(1941‐2018)の生涯について、奥様であるピアニストの瀬田裕子さんに伺います。お二人は、音楽を架け橋に中日の友好増進に取り組んで来られたゴールデンコンビ、おしどり夫婦としても知られています。
今回は、故郷・新潟県三条市で、子どもの時から盛中国さんと瀬田裕子さんのコンサートに足を運んでいたという、CRI日本人スタッフの梅田謙も聞き手に加わりました。三条市は瀬田さんの母親の実家であるため、縁あってこれまで20年あまりにわたって、毎年恒例行事のようにお二人のコンサートが開催されてきました。
シリーズインタビュー1回目の今日は、盛中国さんの生まれた家庭、名づけの由来、戦乱の中で過ごした子ども時代に、モスクワ留学と「下放」された青春時代にフォーカスしてお送りします。
防空壕の中にまでヴァイオリンを持ち込んで練習を続けていたという父・盛雪さん。その教え子たちの指導を受けた音楽家が、今も全国各地にいます。そして自身も、ソプラノ歌手の妻と共に11人の子どものうち9人をヴァイオリニストに育て上げました。
その長男である盛中国さんは、ソ連への留学中に「ソ連に残って、人類のために、世界を舞台に活躍してほしい」という巨匠たちからの誘いを断り、自分は「祖国に帰って音楽を奏でるのだ」と決断して帰国。後に、文革の嵐の中では、どんな重労働の後でもヴァイオリンの練習だけは欠かさなかったと言います。
激動の中でも苦しみを見せることなく、誰に対しても穏やかで、いつも音楽と共にあった盛中国さんの生涯。32年間を共に歩んできた、「公私にわたるパートナー」の瀬田さんが振り返ります。
番組内では、盛中国さんと瀬田裕子さんの演奏による、郭祖栄「金色の秋」、チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品35」、馬思聡「思郷曲」、フリッツ・クライスラー「美しきロマスリン」、陳鋼・何占豪「梁山伯と祝英台」などを、瀬田さんのご提供の音源からお届けします。ぜひお聴きください。
この番組をお聞きになってのご意見やご感想をぜひお聞かせください。メールアドレスはnihao2180@cri.com.cn、お手紙は【郵便番号100040 中国北京市石景山路甲16号中国国際放送局日本語部】もしくは【〒152-8691 東京都目黒郵便局私書箱78号 中国国際放送局東京支局】までにお願いいたします。皆さんからのメールやお便りをお待ちしております。