北京
PM2.577
23/19
1時間目 「CRI時事解説」輸入博が解き放った三重の利点&第1回輸入博スペシャル
担当:王小燕、斉鵬
先週日曜日は11月11日、中国では「独身の日」「ダブル11」と呼ばれています。2009年からは、ネットショッピング各社がいつもこの日にバーゲンを実施しており、今年でちょうど10年になります。10年目の今年はアリババ傘下の「天猫(Tモール)」をはじめ、各社の売り上げがまた過去最高を更新し、消費者も販売者も大きく盛り上がる1日となりました。
今週の番組は、閉幕したばかりの「第1回中国国際輸入博覧会」にフォーカスします。「輸入博が解き放った三重の利点」と題したCRI論説委員の文章に続いて、王小燕アナの現場での見聞や取材リポートをお届けします。
172の国・地域と国際機関が参加し、30万平米の展示館に3617社が出展し、内外から40万人のバイヤーをひきつけたこの博覧会。中国大陸、または世界で初公開となる新製品、新技術と新サービスは570余りを数え、これまでの発表では578億3000万ドルの商談がまとまったという一連の驚くべき数字がありました。
この内、日本からは約450社・団体が出展し、展示面積が2万平米にのぼり、国別では最大規模となっています。一体、どのような会社がどのような思いを抱いて、出展を決めたのか。ほんの数社にマイクを向けてみました。
2時間目 “不一般”の輸入博をオールジャパンで支える~ジェトロ上海事務所・小栗道明首席代表に聞く
聞き手:王小燕
260社の成約金額は26億円余り。ただし、これは最初の3日日間のみの統計でした。国際輸入博覧局からは「一流かつ『不一般』(一般的でない)」と期待されている今回のビッグイベント。日本の取りまとめ機関に指定されたジェトロは、「匠の心×イノベーション」を旗印に、オールジャパン体制で取り組んできました。
今回のゲストは、この春、出展企業募集の第一線で奮闘してきた小栗道明さんです。
小栗さんの紹介によりますと、日本から出展した約450の企業・団体のうち、ジェトロが出展を支援した260社は、5~7日までの商談件数が1万件以上、うち、成約・成約見込み件数は1700件で、成約金額は計26億2千万円に上ったということです。
小栗氏は「中国側が発表した契約総額の578億ドル(約6兆円)に比べれば、26億円は小さく思えるかもしれないが、260社のほとんどが中小企業で、単価の安い商品が中心だ。そう考えれば、良い成果であったとジェトロでは評価している」と表明し、最終的な成約金額などのデータは現在集計中で、来週はじめ頃に正式発表すると明らかにしました。「8日にもバイヤーが殺到していたため、最終的には現在の金額の倍か、それ以上になる可能性もある」ということです。
また、「中国の消費は高度化に向かう転換期にある。これが、日本製品が注目される背景になった。より多くの日本企業がこのチャンスを掴むことで、中国の皆さんの豊かさと発展にもつなげていけたらと願っている。それは、いま好転している両国関係への、企業界からの応援でもある」との見方を示しています。
「本当に大成功で、期待以上の成果を得られた」と笑顔で総括していた小栗さん。今回は、このように総括できるまでの道のりを振り返ってもらいます。この番組でしか聞けないお話も含め、ぜひお聞き逃しのないように。
【プロフィール】
小栗 道明(おぐり みちあき)さん
日本貿易振興機構(ジェトロ)上海事務所長
1994年、ジェトロ入構。ジェトロ・北京事務所(1999~2004年)、ジェトロ・広州事務所(2004~2006年)、本部企画部海外地域戦略主幹(北東アジア)などを経て、2015年より現職。
この番組をお聞きになってのご意見やご感想をぜひお聞かせください。メールアドレスはnihao2180@cri.com.cn、お手紙は【郵便番号100040 中国北京市石景山路甲16号中国国際放送局日本語部】もしくは【〒152-8691 東京都目黒郵便局私書箱78号 中国国際放送局東京支局】までにお願いいたします。皆さんからのメールやお便りをお待ちしております。