北京
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第1回中国国際輸入博覧会が5日から10日にかけて上海で行われています。医療・製薬分野からは世界的企業であるロシュ(スイス)をはじめ、アストラゼネカ(英)、ジョンソン・エンド・ジョンソン(米)、サノフィ(仏)、バイエル(独)、フィリップス(オランダ)、メドトロニック(アイルランド)、ノボ ノルディスク ファーマ(デンマーク)など100社以上が出展し、中国のバイヤーに向けて先進医療機器や科学技術製品を紹介しています。
ロシュ社が出展しているのは、ALK陽性の非小細胞肺癌(NSCLC)を治療する薬品です。去年10月、中国は海外のものを含む新薬の国内流通・販売プロセスを加速させており、ロシュ社の薬品はその恩恵を受けた代表的な例です。従来、流通・販売までの手続きには3カ月が必要でしたが、今回は46日間で実現しています。
また、中国市場に進出して25年になるアストラゼネカ社は、30種類余りの新薬を今回の輸入博で公開しました。
欧米の医療企業は、新薬だけでなく、先進的な理念をも輸入博に持ち込みました。ロシュ社は製薬と診断という2つの中心的業務を中国市場へと導入しています。また、中国の市場と人材を重視するロシュ社は7つの研究開発センターの1つを上海に置いており、出資額8億6300万元(約141億4483万円)の「ロシュイノベーションセンター」も来年竣工する予定です。(藍、謙)