北京
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1時間目 「CRI時事解説」中米の往来に「疑心暗鬼」の心理を持ち込む勿れ&「港珠澳大橋」正式開通へ&バイオリニスト・盛中国氏を偲ぶ
担当:王小燕、斉鵬
中国と日本は10月23日に平和友好条約締結40周年記念日を迎えました。こんな中、安倍首相が日本の首相として7年ぶりの中国訪問を行います。安倍首相の訪中に先立ち、CRI日本語部の記者は街頭インタビューを実施しました。今回の訪問に期待すること、安倍氏にお薦めの場所やグルメ、日本に対する印象、中日関係の未来に向けた思いなどについて聞いてみました。今日の番組は冒頭でインタビューの結果をご紹介します。
「CRI時事解説」は中米の往来に「疑心暗鬼」の心理を持ち込む勿れと題したCRI論説員の文章をご紹介します。
続いて、「旬な話題」は「港珠澳大橋」の正式開通、高速列車「復興号」の新車両公開、配車サービス大手「滴滴」が日本でサービス開始など、交通インフラやサービスに関連する最新の動きについてお届けします。
そして、 「スペシャルバスケット」は、先月7日に亡くなられた中国を代表するバイオリニスト・盛中国氏を偲ぶ企画です。盛中国氏は日本人である奥様の瀬田裕子さんと共に、音楽を通じた中日の友好交流をライフワークとしてきました。彼は改革開放の後で「世界レベルの演奏力を持って世界の舞台に立った」最初の中国人バイオリニストとして知られています。1941年、日本軍の空爆下の重慶に生まれ、国難の中だからこそと「盛中国」の名を与えられた彼でしたが、人生の後半では伴侶の瀬田裕子さんと共に、音楽を通じた中日の平和と友好交流に生涯を捧げました。写真は先週ご自宅にお伺いした時の瀬田裕子さん。
2時間目 中日平和友好条約締結40周年記念~二つの家族の50年
担当:王小燕
今日(10月23日)は中日関係において、記念すべき日です。40年前の1978年10月23日、「中日平和友好条約批准書」の交換式が日本の総理官邸で行われました。鄧小平副総理と福田赳夫総理大臣が交換式に出席し、両国の外相、黄華中国外交部長と園田直外務大臣がそれぞれの国を代表して批准書に調印しました。この時から「中日平和友好条約批准書」が発効したのです。
(資料写真)1978年10月23日、中日平和友好条約批准書交換式の様子
今日の「CRIインタビュー」は中日平和友好条約発効40周年の記念企画です。中国と日本のこの40年あまりの道のりを両国の二つの家族の間に起きた小さな物語に投影してお伝えします。この二つの家族がこれまで半世紀余りにわたり、かたい友情で結ばれ、現在も毎年顔合わせをしています。今年は両家の皆さんが、10月22日に北京で一年ぶりに再会しました。
この二つの家族とは、北京放送、CRIの古参リスナーさんで、甲府市在住の神宮寺敬さん(98歳)一家と、国交正常化の前から中日記者交換協定に基づき、「光明日報」紙日本特派員として日本に駐在し、のちに中国の文化次官に務めた劉徳有さん(87歳)一家です。
日本の侵略戦争に駆り出され、通信兵として中国戦場に送られた経験がある神宮寺さんと、日本の植民地支配下の中国東北部で生まれ育った劉さん。戦後、両家の間で築かれた友情は、「身内ではないが身内以上、親戚ではないが親戚以上のお付き合い」だと総括しています。二人の初対面は1960年代半ばの東京でした。その後、中日関係に何度も紆余曲折が現れましたが、両家の絆はどんな時でもぶれることなく、固く結ばれています。なぜそれができたのでしょうか。両家のお手紙のやり取りで残された記録に基づいて編成してみました。ぜひお聞きください。写真(下)は劉家に保管されている甲府からのお便りの一部。