北京
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一時間目 「ラウンジトーク〜三人行〜」
急に冷え込む朝晩に備えて慌ててコートを準備する秋の北京。そんな北京からお送りするハイウェイ北京木曜日1時間目は、劉叡、日本人スタッフの梅田謙、星和明の男3人のコーナー「ラウンジトーク〜三人行〜」。それぞれが興味のある話題を持ち寄って、三者三様で中国について語り尽くします!今回は「顔認証で電子結婚証取得可能に」、「日本人だけ特殊!?飛行機に乗る時に選ぶ座席で分かる民族性」、「国慶節連休の海外旅行者数が過去最多 爆買いからゆったり観光へ」という話題についてです。番組ラストの「今週の一言」までお楽しみください!
二時間目 中国あれこれ&シベ族
「ハイウェイ北京」木曜日二時間目の番組、前半は中国のトレンドや、出来事などをご紹介する「中国あれこれ」、後半の「56の民族、56輪の花」のコーナーはシベ族についてお送りします。
「中国あれこれ」は、第1回中国国際輸入博覧会の話題、中国人の日本に対する好感度が2005年以降の最高になったこと、新しく開発された曲げられるディスプレイなどの話題についてお送りします。
「56の民族、56輪の花」はシベ族の話です。
2010年の第6回国勢調査によりますと、シベ族の人口は19万481人で、少数民族の中で31位にあります。そのうち、7割以上の13万3000人は遼寧省に暮らしています。
シベ族は歴史の古い少数民族で、原住地がもともと、今日の内蒙古自治区東北部のフルンボイル市ハイラルにある室韋山一帯で、4世紀の頃、遼東や華北に南下しました。
1593年にシベ族はヌルハチに征服され、モンゴル八旗や満洲八旗に編入されました。清王朝が国の支配権を握るにつれて、清兵が雲南や新疆など中国各地に駐屯するようになり、1764年の乾隆帝の時代には1018人のシベ族兵士が新疆辺境守備を命じられ、東北地方から移住し、家族や親戚数千人も同行しました。新疆のシベ族の起源となります。
シベ族は自らの言語、シベ語をしゃべります。ツングス語系で満族語に似ています。その文字は1947年に満族語をもとにして作り上げられたものです。
新疆に移住したシベ族も今日に至ってもシベ族語をしゃべりますが、一方で東北地方に居住するシベ族は言語、衣食住などですっかり漢族に同化され、見た目では漢族と区別がつかなくなりました。
シベ族には民族独特の祭りがあり、旧暦4月18日の「西遷節」です。
1764年に盛京、今の瀋陽市に駐在していたシベ族の兵士1018人とその家族合わせて3275人は満族の役人に連れられて新疆に向かいます。同年4月18日に友人や親せきが盛京にあるシベ族の太平寺に集まってきて先祖を祭り、見送りの会食を行いました。
その次の日に3000人余りは長い旅に出て、1年5カ月の苦しい旅の末、新疆のイリ地区に到着しました。「西遷節」は正に新疆への移住を記念するものです。
詳しくは番組をどうぞお聞きください。(Mou)