北京
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記者会見に臨む山下泰裕団長(右)
インドネシアの首都ジャカルタとパレンバンで開催されていた第18回アジア競技大会の閉幕日となる2日午前、日本選手団団長を務める山下泰裕・日本オリンピック委員会(JOC)常務理事がジャカルタにある今大会のプレスセンターで記者会見しました。山下団長は、日本選手のプレーを振り返り、2年後に控えた東京五輪の「金メダル30個」という目標の実現に改めて自信を示しました。
今回のアジア大会で、日本選手団は金メダル75個、メダル総数は205個となり、メダルランキングでは中国に次いで2位の成績を収めました。この結果について、山下団長は「予想をはるかに上回る成績を上げることができた。最初に競泳で非常に頑張りを見せ、トータル19個の金メダルを獲得した。これでチームに勢いがつき、様々な競技の日本選手が生き生きと思い切って自分の夢に挑戦できる雰囲気が出来上がった」と評価しました。
さらに「今回、75個の金メダル、205個のメダルを取れたこと自体は大変喜ばしいことだが、より大切なことは、これらの成果を2020年にいかにつなげていくかだ。東京五輪に向けて一段の飛躍、成長、進化が結果につながっていくだろう」と述べました。
2年後に行われる東京五輪について、JOCはこれまで様々な場で「金メダル30個、上位3位」という目標を発表しています。この日の記者会見では、この目標に関連して「今回のアジア大会を見て、東京五輪で金メダル30個を取れると思うか」との質問が挙がりました。山下団長は「金メダル30個という目標について、日本の一部のマスコミでは『無謀』ではないかという声があった。しかし、これは我々が冷静に分析して出した目標である。日本の選手たちが持っている力を存分に発揮できれば、30個の金メダルを取ることは可能だ。やはり高いものにチャレンジすることも極めて大事であり、今回の日本選手の勢いを見ていると、やるべきことをやり尽くせば、30個を獲得できると考えている」と述べ、目標の実現に改めて自信を見せました。(文と写真:斉鵬)