北京
PM2.577
23/19
こんにちは、日本人スタッフの森です。日本は先ごろ大変な水害に見舞われたようですが、梅雨のないこちら北京も、このところじめじめした空模様が続いています。そんな蒸し暑さの中、中国の伝統楽器である笛の「簫(しょう)」とジャズバンドをミックスさせた、一風変わった音楽会に行ってきました。
会場はこちら。このつぶやきシリーズ338号で星アナウンサーがレポートした場所で、地下鉄2号線の「宣武門」駅の目の前にあり大変便利です。中にはホールが数か所あり、今回の会場はこんな感じでした。
こちらは開演前の様子ですが、夜7時の開園時には150人ほどの観客が集まり、ほぼ満席になりました。
CRIのインターン生も見に来ました。左から日本人の中山さん、中国人の蒋さん、王さん。開演を心待ちにしています。
午後7時前、ミュージシャンたちがすでに登場しており、音合わせを始めています。
上左はギターとキーボード、右はベースとドラムです。今日の音楽界のテーマは、中国の伝統楽器とエレキなバンドのコラボレーションであり、新旧の楽器が奏でるハーモニーを楽しむことが目的です。(余談ですが「ベース」は中国語もほぼ同じ発音で“贝斯”。)
そして舞台の中央に、簫の若手演奏家である王華氏が現れました。
バックバンドを従えて、名曲「カサブランカ」や南米の民謡などを次々と演奏します。
王氏はこの日、途中で笛を何本も変えて演奏しました。上の写真は日本の尺八に似たスタイルで、このほかにアルミニウム製の近代的な笛も使っています。
演奏の合間にQ&Aコーナーも設けられ、演奏法などについての参加者からの質問に熱心に答えていました。質問内容はかなり専門的であり、観客の多くは本格的に楽器を学んでいる様子でした。
そして、ゲストとして日本人のドラマー・SEIGOさんが、見事な腕を披露しました。
SEIGOさんは元々俳優で、このところ日中友好活動を盛んに行っているとのことです。今日はソロでドラムを10分以上叩き続け、大変な喝采を浴びていました。
講演は8時半に終了し、その後は観客と演奏者が思い思いに交流しました。
SEIGOさんと私の妻とのツーショットです。会場は舞台形式でなく観客席との仕切りがないので、終始ふれあい感があふれていました。音楽は国境がないとよく言われ、しばしば諸外国との交流媒体となります。私もかつては友人の結婚式などでアコースティックギターの弾き語りを演じたりしましたが、今日の演奏を聴いて、久しぶりにまた歌いたくなってしまいました。(森 雅継)