北京
PM2.577
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商務部の世界貿易組織司は5日、白書「中国と世界貿易機関(WTO)」について、各国の駐在大使や国際機関の代表向けの説明会を行いました。この白書は中国が初めて発表したもので、説明会に参加した大使らはWTO加盟後に中国が果たした貢献について評価しました。
説明会で、世界貿易組織司の洪暁東司長が、中国がWTOに加盟した後の約束の履行状況について具体的に述べました。洪司長は、「貨物貿易では、2001年に15.3%だった関税を2010年に9.8%まで引き下げ、関税についての公約を完了した。その後は暫定税率として輸入関税の税率を自主的に大きく引き下げ、この結果2015年には、中国の平均関税率は4.4%まで下がった」と述べました。
また、サービス貿易について洪司長は、「2007年に項目リストにある100の部門をすべて約束通り開放した。その後、多くの分野で更なる自由化を実施し、開放を果たした部門は現在120部門に達した」と述べました。さらに投資については、この5年間で2度にわたり外商投資産業指導目録を修正し、投資の制限措置を65%削減して残り63項目とし、また禁止条項は28項目のみとなったとのことです。
こうした説明について、アルゼンチンの大使は、「中国は対外開放で大きな成果を収めた。この開放は永続的なものだ。中国との貿易では互いに市場を開放している。数ヵ月前、中国がアルゼンチンに肉類の市場を全面的に開放することで合意に達した。アルゼンチンにとって非常に重要なことで、世界的によくある状況である。中国の輸入の伸びは輸出の伸びの2倍であるとわかるが、これは中国が絶えず市場を開放してきたことによる。世界にとって絶好のチャンスであり、中国はよきパートナーだ」と述べました。(ヒガシ、森)