北京
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中国国際放送局傘下の国際オンライン(CRI Online)の主催により、外国人記者の安徽省合肥市取材ツアーが5月24日から27日まで行われました。
取材団は24日、合肥市に本社を構えるアイフライテック(科大訊飛/iFLYTEK)社を訪ねました。同社は中国最先端の音声認識・AI技術を扱う、安徽省を代表する企業の一つです。
記者たちは広報担当者のガイドで、同社のテクノロジーを体験できる見学コースを回りました。
スマートフォン用翻訳アプリの紹介では、レストランで中国語を話す客と英語を話す店員の会話を再現し、「体にいい食べ物でオススメの料理はありますか?」「野菜とフルーツのフレッシュサラダとポテトがあります」といったやり取りが実演され、素早く正確にそれぞれの言語に翻訳・発音する様子に、記者たちは驚きの声をあげていました。
また、同社の基幹技術の一つである音声合成技術については、トランプ米大統領の声を合成音声で再現した上で、流暢な中国語を違和感なく喋らせる様子を映像で見せるなど、ユニークな展示もありました。
各言語の翻訳精度について、マーケティング責任者の時潘潘さんは「アイフライテックとして重視している言語というものはないが、AI学習にはユーザーに使われる言語ほど早く進歩する特性がある」として、現在は英語に長けているが、中国のユーザーが日本語翻訳機能を使えば使うほど、日本語能力も向上するだろうと話しています。
アイフライテック社は1999年12月に安徽省合肥市で創立され、音声認識、言語技術研究、音声情報サービスなどに特化し、現在ではAI分野において中国を代表する企業となっています。コンシューマ向けポータブル翻訳機「訊飛翻訳機」シリーズを開発しているほか、業務用では中国語音声をリアルタイムで文字に置き換えるAI会議ソリューション「訊飛聴見」も2015年にローンチしています。
現在同社は「AIUI」と名付けた、AIとユーザーインターフェース(UI)を結びつけたソリューションの提供を進めています。AIUIの開発を担当する劉利明さんは「AIUIは双方向性のインターフェース技術で、音声認識、音声合成、音声による起動、ことばの理解といった機能が一つになったもの。アイフライテックはAIUIで音声関連の研究開発への技術的支援を行なっており、すでにスマート医療、会話ロボット、車載設備などの分野で実用化されている」と話しています。
▲見学の様子、取材団の後にも次々と見学の団体が訪れていた
▲アイフライテック本社の見学棟(敷地内の一部分)
▲インタビューに答えるマーケティング責任者の時潘潘氏
▲インタビューに答えるAIUI開発担当者の劉利明氏
▲同社所在地は「スピーチバレー」として知られる
▲同社マスコット「小飛飛(シャオフェイフェイ)」
(文・写真 梅田謙)
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