北京
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キーワード①
【自由职业人员】(zìyóu zhíyè rényuán)[名]フリーランサー.
特定の企業や団体、組織に属さず、自らの知識や技能、特技で収入を得る、社会的に独立した個人事業主のことを言った言葉です。いわゆる、フリーランスのことですね。
日本には前世紀からこういう分類があり、すでに市民権を得ていますが、中国で「自由职业人员」が目立つようになったのは最近になってのこと。でも、その人数は目立って多くなってきています。こうしたフリーランスの人たちは、30代から40代が中心で、経済レベルの発達した地域や大都市に集中しています。職業の選択や従業時間についての自由度が高いのが特徴で、彼ら、彼女らはそれぞれの経験を生かした活躍をされているわけですが、多くはいわば個人営業で、毎月雇い主が違うというタイプが大半を占めます。もちろん、中にはそれが高じて会社を起こした人もいますし、手広く事業を展開している人も出てきています。
中国共産党中央統一戦線工作部の「微信(ウィーチャット)」の公式アカウント「統戦新語」のデータによりますと、現在、このセグメントには1100万人以上が属しており、クリエイター、俳優、無形文化遺産の伝承者及び新興産業の従事者などが主にこのグループに分類されています。ちなみに、去年の統計では日本では1122万人がフリーランスで働いているようで、米国には5500万人もいるそうです。
人類社会自体の形成史から考えれば、組織というものができる前に、人はそれぞれが個人であるという前提が存在しますから、こういう流れも自然に思えます。私たちも会社員ではありますが、「『どこかの会社に属さなければ生きていけない』という意識を刷り込まれている方がおかしい」と思えないのが悲しいところです。もう一ついうならば、組織でなければできないこともあれば、個人の方がもっとよくできることもありますから、こういう分業の流れは良いことなのではないでしょうか。
実は中央統一戦線工作部はこのほど、「自由职业人员」が参加するセミナーを開きました。人気ネット小説の作家や歌手、作曲家、天津泥人形の伝承者など38人が参加しました。ここから、「自由职业人员」は政府からもすでに新しい社会階層の一部分として認識されるようになっていることがわかります。
キーワード②
【自助服务】(zìzhù fúwù)[名]セルフサービス.
セルフサービスのことです。そもそもは、店頭の顧客が直接商品を自らの手で選び取り、低価格・短時間で買い物ができるようにした販売方法ですが、最近では、色々な場面で使われるようになっています。
用 例
【自助餐】(zìzhù cān)[名]ビュッフェ、バイキング.
【自助游】(zìzhù yóu)[名](パッケージ旅行やツアーではなく、個人で全てを手配する)フリーツアー.
【自助挂号机】(zìzhù guàhào jī)[名] (病院の)自動受付機.
【自助通关】(zìzhù tōngguān)[名]セルフ・イミグレーション.
【自助出入境记录凭条打印机】(zìzhù chūrùjìng píngtiáo dǎyìnjī)[名]自動出入国記録証書プリンター
【自助值机】(zìzhù zhíjī)[名](チェックインマシーンを使った)セルフ・チェックイン.
【自助车票打印机】(zìzhù chēpiào dǎyìnjī)[名](汽車の)自動チケットプリンター.
【自助托运】(zìzhù tuōyùn)[名]セルフ・バゲージ・ドロップ・サービス.
【自助查询机】(zìzhù cháxúnjī)[名]情報キオスク端末.