北京
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一時間目 中日韓サミットを振り返る
「ハイウェイ北京-CRI中国情報ラジオ」木曜日1時間目のオープニングトークは、これまでに開催された計7回の中日韓サミットを振り返ります。
旬のニュースをお届けする「チャイナエクスプレス」のコーナーでは、「小米が上場申請、社員100人目まで富豪になるか」、「オリンパス中国深セン工場の操業停止」という2本のニュースをお伝えします。
また、「社会万華鏡」のコーナーでは、知られざる「中国版グリーンカード」についてご紹介します。
二時間目 中国あれこれ&新疆ウイグル自治区
「ハイウェイ北京」木曜日二時間目の番組、前半は中国のトレンドや、出来事などをご紹介する「中国あれこれ」、後半の「56の民族、56輪の花」のコーナーはバオアン(保安)族についてお送りします。
「中国あれこれ」は、中国成人の1日当たりの塩分摂取量、ユニクロのグラフィックTシャツの大ヒット、スマートな大学キャンパス、省エネの教室についてお送りします。
「56の民族、56輪の花」はバオアン族の話です。
甘粛省を主な居住地とするバオアン族、保安族は、少数民族の中でも人口の割と少ない方です。2010年の第6回国勢調査ではバオアン族は2万74人いることが分かりました。
主な居住地は甘粛省南部の大河家という地域で、ほかに甘粛省臨夏ホイ族自治州、中心地の蘭州市、さらに、青海省、新疆ウイグル自治区にも分散して住んでいます。
民族の言語はアルタイ語系、モンゴル語族ですが、漢族との交流が盛んなため、漢語の言葉をそのまま使うものが多く、バオアン族ほとんどは漢語ができます。
バオアン族は、最初の居住地が青海省同仁県の隆務川のほとりにあったといわれます。
明の時代にバオアンという町に移住したことがきっかけで、バオアンと自ら呼ぶようになりましたが、周りのチベット族やトゥ族からは、ホイ族と見なされていました。
バオアン族はさらに清の時代に甘粛省の積石山に居住地を移しました。
歴史上、バオアン族は単一の民族として認めておらず、ホイ族として扱われていましたが、1952年にバオアン族は単一の民族として正式に政府から認可されました。
バオアン族の民族の起源については、資料が少なく、定説がありませんが、主には蒙古族や、ホイ族、色目人(しきもくじん)の説があります。
バオアン族の伝説や、言葉、暮らしの習慣などは、蒙古族に似通ったものがありますから、元の時代にイスラム教を信仰する一部の蒙古族が青海省同仁に駐屯し、漢族やトゥ族が長期にわたって融和を進めた結果、バオアン族が現れたという説があります。
一方で、ホイ族が、バオアン族の起源だというのもあります。四川省保寧や南京からのホイ族の兵士が青海省の同仁に来て地元の住民と結婚し、そのまま住み着きました。こうした人々はバオアン族の祖先とされます。
どちらの説にせよ、地元に駐屯していた兵士がそのまま住み着いて地元の住民と結婚して、融和を進め、バオアン族ができたというのはほぼ間違いありません。
1980年6月、国務院の認可を経て、積石山バオアン族トンシャン族サラール族自治県が設立されました。
詳しくは番組をどうぞお聞きください。(Mou)