北京
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四国カルストは東西約25キロ、標高1200~最高点1485メートルの石灰岩地です。四国カルスト上部は森林が出来ず、石灰岩が露頭する岩石地と山地草原(高原)になっています。そのため桜は並木にならず、草原の中に点々と生えています。桜は自生のヤマザクラです。葉と花が同時に開きます。この時の気温、16℃でした。樹高10メートル以上はある、なかなか立派な桜です。
源氏が駄馬という山名について、「源氏」は平家が源氏によって、この地まで追いやられたという伝説に因みます。「駄馬」はこの辺りの方言で、「高い所にある平らな場所」を意味します。
ちなみに、四万十川源流点は津野町(つのちょう)の不入山(いらずやま、標高1336メートル)とされていますが、普通、流域で最も高い山になりますので、実質上は四国カルストにある天狗の森(てんぐのもり、標高1485メートル)になると思います。
大野ヶ原は高知県梼原町(ゆすはらちょう)と愛媛県西予市(せいよし)との境に位置する源氏が駄馬(げんじがだば、標高1403メートル)の少し下、標高1100~1200メートルくらいのところに有る集落です。源氏が駄馬は四万十川流域では、天狗の森、五段城(ごだんじょう:標高1456メートル)に次いで、3番目に高い山です。三山は全て、四国カルストにあります。