北京
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こんにちは、日本人スタッフの森です。行楽ものが続きましたが、今回は一転してビジネスの話題をお届けします。4月10日、日中両国の貿易促進団体が主催する「日中経済界協力フォーラム」に参加しました。
会場となったのは、天安門大通り沿いの王府井に近い一流ホテルの「北京飯店」です。会場にはざっと200人近い関係者が詰めかけ、午後2時に始まりました。
前列には、主催団体である日本貿易促進協会の訪中団や、中国側の貿易協会のメンバーが並びました。その他、一般の見学者やメディア関係者などが大勢参加しています。なお私は今回、大学のOB会から招待状を受けて参加しました。
フォーラムはまず、日本の主催団体のあいさつで始まり、そして中国が展開している大型の経済圏構想「一帯一路」について、2名の中国政府関係者がそれぞれ1時間ほど講演を行いました。
まず、中国国家発展改革委員会のタク東昇副局長が、「一帯一路構想の共同建設」というテーマで概要を説明しました。
そして、日本駐在の経験がある中国商務部アジア部門の宋志勇研究所長が、同じく「一帯一路」について、具体的な実施例を挙げて同じく1時間ほど説明しました。
中国では、プロジェクト推進に関する演説はともすると自己礼賛に走りがちですが、宋所長の話は「事業の推進にあたり日中間で温度差がある」「日中では技術的な基準の違いが大きい」などといった問題点も交えて、事例を挙げながら興味深く説明しました。
講演は5時前に終了し、その後、参加者たちが名詞の交換などをしてしばし交流しました。このような経済や文化に関する日中間の交流イベントに参加する都度、中国側からの「日本人や日本文化に触れたい、そして日本の事物を導入したい」という気持ちがひしひしと伝わってきます。日本語で交流できる若い中国人もかなり目立ちました。
同じく大学のOB会を通じて参加した、孟華川さん(右)です。彼も大変熱心に日本との交流業務を展開しており、会場では積極的に訪中団の面々に日本語であいさつしていました。
訪中団のメンバーはおおむね、大企業の経営陣などのようでした。高齢者がやや目立ちましたが、中国のリズムに沿って、スピーディーなビジネス展開を期待したいと思います。(森 雅継)