北京
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1時間目 (王小燕&斉鵬)中日関係、新時代を迎える~第13回北京―東京フォーラムでの取材
担当:王小燕、斉鵬
2017年も残り10日余りとなった中、中日の民間交流における重要な行事が北京で行われました。12月15~17日、中日各界の有識者が参集するハイレベル民間対話、「第13回北京―東京フォーラム」が開催されました。
同フォーラムは中国国務院報道弁公室が提唱・支持し、中国の英字新聞「チャイナーデイリー」と日本の特定非営利活動法人「言論NPO」が2005年に設立され、2015年から中国外文出版発行事業局と言論NPOとの共催になり、北京と東京で毎年交互に開催されています。フォーラムの開催と共に、中日関係に関する両国の世論調査の結果も合わせて発表されることが特徴です。
13回目の開催を迎えた同フォーラムは「より開かれた国際経済秩序とアジアの平和に向けた日中協力」を全体テーマに、政治・外交、経済・貿易、メディア・文化、安全、特別など5つの分科会に分かれて議論が行われました。
今回のフォーラムは、世界各地に反グローバリゼーションの流れや保護主義、自国第一主義がはびこることで、世界情勢に不安定さが増している中で開かれました。こうした変化に対し、中国と日本の果たせる役割は何か、より平和で、より発展できる世界を構築するには、両国に求められることは何か。これらをめぐり、フォーラムで活発な議論がありました。
現場で傍聴したものとして、これらの議論を通して強く印象に残ったことは、中日双方の参加者やパネリストはいずれも、中国と日本の関係はかつて見られなかった新しい機運に満ちており、新しい課題に立ち向かわなければならないことに気付いた点です。
フォーラムの一部の様子を音声で再現してみました。ぜひお聞きください。
2時間目 トントンの山梨・UTY研修生活
聞き手:王小燕
1986年、中国国際放送局(CRI)の古参のリスナーさんで、甲府市在住の神宮寺敬さん(97歳)のご尽力により、CRIとテレビ山梨(UTY)との間で友好提携協定が結ばれました。それ以降、30年あまりにわたり、両局の間で友好交流関係が続いてきました。中では、CRIからUTYへのアナウンス研修生派遣事業は現在も継続しています。
2017年5月1日~10月30日、28人目の研修生にあたるトントン(佟同)が山梨に派遣されました。留学で北海道に9年間も滞在したトントンは、なんと、山梨がまだ初めてだと言います。
28人も派遣された研修生のうち、トントンは先輩の誰もが考えだにしなかったことをトライしてみました。それは、運転免許を取得し、レンタカーを借りて県内のあちらこちらを回ってみることでした。自動車社会に入った北京を生きる若者にとって、マイカーのない生活にいささか不便を感じたようです。これだけ、これまでの30年あまり、中国社会に大きな変化があったことの表れでもあります。
こんなチャレンジ精神旺盛のトントンに、UTY研修で忘れられない体験をめぐり、お話を聞きました。日本のテレビ局の現場での見聞を始め、同じ職場の仲間たちとの触れ合い、地元のグルメ情報など、トントンの懐かしい思い出満載のインタビューです。 そして、「山梨でお世話になった皆さん、どうもありがとうございました」という感謝のメッセージと共にお届けします。