北京
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年末特別シリーズ(一)
日常生活でよく使われる流行語
【靠谱】(kàopǔ)[形]頼りになる、あてになる、しっかりしている
北方方言で、当てになる、信頼できる、頼りになるという意味。
日常使われる際には「谱」の字が児化して、「靠谱儿」とも言います。また、「靠谱」はかなり幅広く使われており、語義の輪郭がはっきりしない言葉でもあります。
<例> 哪个求职网站最靠谱?
どの求人サイトが一番アテになるのか
他这个人不靠谱儿。
彼はてんでアテにならない人だ。
[ひとこと]
今の社会で一番「靠谱」だと言える人は、「执行力」、つまり実行力のある人ではないでしょうか。向田さんの出会った一番「不靠谱」な人は、アポを取ったのに、その日はおろか、その先2ヶ月現れなかったと言います。
いつの、どの社会でも「靠谱」つまり、アテにできる存在であることは大事です。
【忽悠】(hūyōu)ほらを吹かす、大口を叩く
東北地方の方言で、でたらめを言う、ほらを吹く、騙す、聞こえのよい言葉で丸め込むなどの意味となります。
<例>虚假广告忽悠市民。
虚偽広告が一般市民をカモっている。
那个人是个“大忽悠”。
あの人は大ボラ吹きだ。
一般的にはネガティブな言葉ですが、場合によってはプラスな意味あいで使われることもあります。
<例>看过这部电影的朋友帮我忽悠忽悠吧。
この映画を見たみなさん、ぜひともこの作品を広めてください。
むちゃくちゃ自信を持って「宣伝してください!」というのではなく、ここでは作品について卑下して言うようなニュアンスが含まれています。
【傲娇】(àojiāo)[形]ツンデレ
日本語でもおなじみですが、深く付き合う前とその後では全く見せる顔が異なる人をさして言う言葉です。
この言葉も最近では使う人が増えて、応用範囲も広がっています。
<例>傲娇景区十年未接受社会团体植树。
その気取った観光地は、10年以上も社会団体の植樹を受け入れなかった。
[ひとこと]
事物に用いると、ポジショニングが高すぎる、近づきにくい、開放的ではないというような意味になります。
【怼】(duì)[動]ディスる、いじる
ネットでは、「ディスる」とか「いじる」に近い意味で使われています。そして、通常の会話では、辞典通りの発音「duì」ではなく、第三声の「duǐ」になります。
これは河南省の方言に由来するそうです。河南方言では、「怼」は英語の「Do」のようで、たくさん意味があります。「いじる」「ディスる」はその用法の1つです。
[ひとこと]
テレビのバラエティ番組で使われてから流行りだしたものですが、なんと中央電視台の報道番組でも使われたこともあるほどの常用語です。
言葉のおもしろさは中国の様々な番組の特徴的な部分です。昔は小説から生まれていた流行語は、テレビドラマやバラエティ番組の軽妙なやりとりから生まれるようになっています。
【梗】(gěng)[名]笑いの元ネタ
いくつかの意味がありますが、こちらで言うのはネット流行語としての「梗」です。これは「哏(gén)」の意味に近く、漫才などでは、ギャグや笑うツボをさす言葉だと聞いています。最近では、ネタや意味、こと、ものと言った意味もあるようです。
<例>这是什么梗?
これは何が元ネタ?
最近有没有什么新梗?
最近、何か新しいネタがないのか。
[ひとこと]
番組では、新梗と心梗(=“心肌梗塞”;心筋梗塞)についてお話ししましたね。
【〜星人】(xīngrén)[名]〜星人、〜の化身
普通の人類ではなく、異星人と思われそうなくらいのレベルの「ひと味違う特徴」を持つ人や存在を指す言い方で、一般には、かわいい、面白い、かっこいいなどのニュアンスを取り分け強調する時に使われます。また、自分に対して使うこともできます。
最初に使われたのは「汪星人(犬)」、「喵星人(ネコ)」でしたが、最近では、人間にも使われるようになっています。
<例>不长胖星人
食べても太らない星人
怕冷星人
とっても寒がり星人
日本でも一部「何かが大好きな人」のような意味合いで使われることがありますが、中国語では日本語の用法よりも許容範囲が広いようです。「星人」の前に特徴を表す名詞、形容詞、短文などを付けるだけでよく、非常に使いやすい上に、表現もいきいきとすることから、若者ウケがいいようです。