中国国務院報道弁公室は25日、北京で記者会見を開き、中国共産党中央対外連絡部の張志軍副部長が中国共産党の外交について、取材を受けました。張志軍副部長は、「現在、中国共産党は、世界の400余りの政党と各レベルの友好交流を行っている。頻繁に行われている政党間交流は、中国と海外の人々の相互理解と友情を深め、国家間の関係促進に重要な役割を果たしている」と述べました。

　中国共産党中央対外連絡部は、中国共産党の外交を担当する主要部門です。25日の記者会見で、張志軍副部長は、「独立自主、完全な平等、相互尊重、そして互いに内政を干渉しないことが、中国共産党の外交活動における基本4原則だ。この4原則を堅持しているからこそ、中国共産党の外交活動は盛んに行われている」と述べ、さらに、「現在、中国共産党は、世界の160余りの国と400余りの政党と各レベルの友好交流を行っている。相互理解と友情を深め、国家の関係を健全、かつ安定して発展させることに重要な役割を果たした」と述べました。

　ここ5年、およそ1200余りの外国の政党代表団が中国を訪問し、そのうち200余りが政党の主な指導者が率いた代表団でした。一方、中国共産党も、この期間、600余りの代表団を外国に派遣しました。

　それについて、張志軍副部長は「主に、以下の4つの目的がある。第1は、党内と国内の状況について互いに意見を交わすこと。第2は、両党の関係強化と両国関係の発展について意見交換を行うこと。第3は、共に関心を寄せる国際、地域問題について意見を交わすこと。第4は、党の建設と国家管理について交流することだ」と述べました。

　中国外交の重要な一部として政党外交は相互理解と国家関係の促進に独特な役割を果たしています。

　中日関係をめぐり、中国共産党中央対外連絡部の張志軍副部長は「数年前、中日関係は難局に陥った。にもかかわらず、政党間の交流は維持されている。このことが政治対話と相互信頼の強化、外交関係での政治的障壁の排除、両国関係の前進において建設的な役割を発揮した」と述べました。

　中国共産党と交流を行っている外国政党には、共産党などの左翼および民主。民族系政党、また社会党、労働党のほか、保守系政党、キリスト教民主政党、自由党などの中道右派も含まれています。

　また、これら外国政党の要人には、与野党の指導幹部や、外交関係をもつ政府要人、国交を樹立していない政党党首や主要幹部も含まれています。

　張志軍副部長は「外国政党幹部との交流を通じ、中国を正しく、全面的に理解してもらうことは、外交関係の安定にとって重要な意義があり、中国共産党と国際社会との交流を促進する。政党間交流を通じ、世界の前進を感じ、また国家建設における外国政党の経験を学んでいる」と語りました。