中国国際放送局紹介 日本語部紹介
Home
ロシアの中国人芸術家ーー左貞観
   2006-09-03 14:06:12    cri

 モスクワには、左貞観という音楽家が住んでいます。左貞観さんは中国で生まれ、のちに旧ソ連に移住しました。左さんはすばらしい成果を挙げたことにより、ロシア大統領から"勲功を立てた芸術家"という称号をもらい、この栄誉を獲得した初めての中国人音楽家となりました。

 左さんは1989年に交響楽『漢宮の秋月』を創作しました。この作品のインスピレーションは、中国の漢代の宮廷音楽です。左貞観さんは1945年に上海で生まれ、1961年に母について旧ソ連に移住しました。1978年、左貞観さんはモスクワ音楽学院作曲学部を卒業し、ソ連の作曲家協会に入りましたが、中国と旧ソ連との関係悪化の影響を受け、左貞観さんの歩む音楽の道には多くの困難がありました。つまり彼の作品は発表できなかったです。当時左さんは、中国人と接触できなくなり、中国語で話すことも横目で見られたのです。また家には中国関係のものはない状態となりましたが、1987年になってから、状況は徐々に良くなってきました。こうして旧ソ連の作曲家協会は初めて左貞観さんの個人作品を披露するコンサートを開きました。

 左貞観さんは中国人であることから、中国の伝統文化に対する理解はその作品にあふれています。左さんの作品は主に管弦楽とチェンバーミュージックで、彼は多くのミュージカルとバレエのために作品を作りました。その音楽には特徴があり、東洋文化と西洋文化の持ち味がにじんでいます。1992年に左貞観さんは、ロシアフィルハーモニー管弦楽団を設立し、団長を務めました。1999年にはロシア作曲家協会の指名で、左貞観さんは当時のエリチェン大統領から"勲功を立てた芸術家"の称号を授けられ、その後の2005年にプーチン大統領から"友情"勲章をもらっています。

 2005年に左さんは中国の雲南省に民謡収集に赴き、『小川の流れ』というバイオリン協奏曲を創作して大成功しました。これに基づき、彼はバレエ『小川の流れ』を創作したのです。そして今年の12月、左貞観さんはその中国公演として、北京の人民大会堂と上海大劇院でこれを披露するのです。この作品について、左貞観さんは、「この作品は、ロシアバレエ団によるもので、音楽は私が作ったのだが、脚本は中国人が書いたのだ。この公演はすでに中国でのロシア年イベントの一つに組み入れられている。去年に『小川の流れ』の公演が成功したので、私はこれをバレエ劇にしてみた。「小川の流れ」は中国のことを描いたのですがでも、出演者は全てロシアの俳優である」と話していました。

 ところで、左貞観さんは1997年から毎年中国を訪問したり、中国公演を果たしています。左さんは中国の音楽界の発展に非常に注目していると同時に、ロシアと中国との音楽交流にも力を入れています。左さんは、ロシアで中国の音楽を紹介するコンサートを開いたり、ロシア芸術団の中国公演を斡旋したりし、各種の交流活動に努めているのです。

  • 今日のトップニュース
  • 今日の国内ニュース
  • 今日の国際ニュース

  • • 基礎中国語
     皆さんは、ここで中国語と日本語に耳を傾け、フラッシュによる動画を楽しみながら、中国の風習や伝統文化を思う存分味わうことができます……

    • 「北京ワクワク」の購入について
     中国語講座「北京ワクワク」(上巻と下巻)のテキストは、日本の皆さんが初めて中国語会話を学習するための入門編です……
    |  link  |  E-メール  |