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「中ロ友好の旅」国境をまたいだ大型取材活動、スタート
   2006-07-25 17:14:54    cri

 中国の唐家セン国務委員の出発の号令を受け、中国国際放送局とロシアのタス通信など中国とロシア両国の10の主要メディアからなる合同記者団が25日、天安門をスタートしました。これは、1カ月以上にわたる国境をまたいだ共同報道で、出発した記者団は、ロシアのモスクワを目指します。この「中国ーロシア友好の旅」は「中ロ国家年」イベントの一つです。唐家セン国務委員は出発式でこの活動を高く評価しました。両国のメディア関係者もこの旅によって、両国人民の友情が一段と深まることを期待しています。

 25日午前、北京天安門広場で、「中ロ友好の旅」合同記者団一行40人を乗せた10台のジープが出発の準備を整えました。出発式には唐家セン国務委員と中国駐在ロシアのイゴール公使及び各界の代表200人余りが参加ししました。

 中国国際放送局や中央テレビ局、新聞社「人民日報」、新華社、ロシアのタス通信などからなるこの記者団は北京から出発し、中国東北の満州里を経由して、ロシアに入り、シベリア鉄道に沿って、西に向かいます。そして、ユーラシア大陸を横断しながら、ロシアの20余りの都市と地区で取材を行ないます。ロシア国内では、湖のバイカル湖やノボシビルスク、カザン、サンクトペテルブルクなどを経由し、8月末にモスクワに到着、赤い広場で到着式を行う予定です。

 中国とロシア両国政府は、この中国唯一の海外向け放送局・中国国際放送局が企画した取材活動を重視し、両国による「国家年」イベントの一つとしています。中国の唐家セン国務委員は、「この取材活動は、両国の友好を称えるものである」と述べました。さらに「『中国ーロシア友好の旅』は、中国とロシアの報道機関による合同取材活動であり、両国の友好関係を深めるものである。この活動は、中国ロシア『国家年』に大きな力を与え、両国国民の相互理解と友好に重要な役割を果すと信じている」と述べました。

 全行程1万5千キロ、約40日間にわたるこの取材活動で、合同記者団は、ラジオ、テレビ、新聞、インターネットなどマスメディアによる手段を使って、ロシア各地の自然風景や経済、社会の様相をリアルタイムで報道します。

 記者たちは主に、中国とロシアの国境地域にある市場、ロシアの極東地域における石油パイプライン・タイシェットからナホトカまでの区間の工事現場、中国の留学生がいるカザン大学、中国の革命家の子供たちが通っていたイワノフの国際児童支援センター、1917年の十月革命を経験した中国人元兵士の遺族宅、そして長年、中国国際放送局を支えてきたリスナー宅を訪ねます。

 「中国ーロシア友好の旅」の主催者・中国国際放送局の王庚年局長は、「中国とロシアからこれほど多くの報道機関が参加する取材活動は、両国の報道史上、初めてである」と述べました。また、今回活動の意義について、次のように語りました。

 「合同記者団が伝える内容は、中国とロシア両国国民が昔から育ててきた友情を顧みて、両国の交流と協力の現状を記録し、ロシアの自然と文化、社会の様相を全面的に表現するものになるだろう。」

 中国側の記者と同じように、ロシア側の記者も中国に対して強い思いを持っています。ロシア・タス通信のゼニア記者は、次のように語りました。

 「中国人民がより深くロシアを理解するよう希望している。私たちの経済、政治、文化、伝統、我々ロシア人民のことをもっと理解してほしい。私は、中国東北地方に行くのは、今度が初めてだ。遼寧省、黒龍江省の景色をこの目で見たい。」

 今度の活動に先立って、大勢のロシアのリスナーは、中国国際放送局に手紙を出し、中・ロ連合報道への歓迎の意を表しました。

 中国駐在のイーゴリ・モルグロフ公使は、この活動について、「『中・ロ友好の旅』は、地域協力を促進するだけではなく、両国のマスコミの協力関係をも強化する。ロシアに対して理解を深めてくれるよう希望する」と語りました。

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