中国とインドは、40年間あまりにわたって閉鎖していた中国のチベットとインドとの国境にあるナツラ峠貿易市場を再開する計画です。中国側との協議を担当するインド貿易代表団は17日チベット自治区のラサに到着し、チベット自治区のシャンバピンツ主席が、この日の夜インド代表団と会見しました。

　シャンバピンツ主席はこの中で、「チベット自治区は、ここ数年経済を急速に発展させており、最近の5年間のチベットの国内総生産・ＧＤＰの年間成長率は、全国の平均レベルより高く、12％を超えた。中国とインドの関係は長い歴史を持っており、ここ数年、両国間の経済貿易関係は急速に発展している。中国は、インドとの経済貿易関係を重視すると共に、両国間の協定に基づき、ナツラ峠にある国境貿易市場の再開のために大掛かりな準備作業を進めた」と述べました。

　これに対し、インド代表団のフェルナンデス団長は、「今年は中国インド友好年で、インド側は、中国との貿易が一段と拡大するよう期待している」と述べました。