国連のアナン事務総長は、22日、ブリュッセルでイラク問題に関する国際会議に出席している中国の李肇星外相と会見し、双方はイラク問題と国連改革などについて意見を交換しました。
イラク問題については、アナン事務総長は、「イラク再建は現在重要なチャンスに直面している。国際社会は共同でこれを支援しなければならない」との考えを述べ、中国がこの問題で引き続き建設的な役割を果すよう希望しました。
これに対して、李肇星外相は、「イラク問題において、中国は国連安保理の第1546号決議に基づき、全面的かつ適切に解決することを主張し、国連の重要な役割発揮を支持している」と強調した上で、イラク再建プロジェクトを推し進めるため、中国は引き続き国際社会とともに積極的に努力していくとの意向を示しました。
国連の改革の問題に触れた際、アナン事務総長は、多くのメンバー国が十分に討議を行い、幅広い合意を求めることで、国連の改革を推進することを期待しました。
これについて、李肇星外相は、中国は国連改革を支持するが、その改革プロセスは国際関係の民主化原則に沿うべきだと指摘し、十分に協議した上での幅広い合意達成を求めました。
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