中国の唐家セン国務委員は15日北京で、中国・アラブ諸国協力フォーラム第2次高官会議に参加するため中国を訪れたアラブ側の代表と会見し、国連改革に関する中国政府の立場を説明しました。
唐家セン国務委員はその際、「中国は国連の改革を支持する。中国側の立場は、国連の将来と運命、各国の共同の利益を考えなければならないということである。如何なる改革案でもこの立場を堅持し、発展問題を優先的に考慮すべきである」と述べた後、「改革の目的は、国連を強化することで、それを弱めることではなく、如何なる改革案でも、大多数の加盟国の意見を踏まえて、幅広い見解の一致に達さなければならない。熟していない案を表決にかけ、或いはこれを採択するならば、必ず多くの国家間の対立を激化させ、国連の権威性もひどく損なわれるだろう。中国は、こうした結果を望まず、またこれを避けるべきであると主張している」と強調しました。
唐家セン国務委員は更に、「重大な国際問題における発展途上国の発言権を強めることは、安保理改革の基礎であり、発展の方向でもある。中国はこの原則に背く改革の結果を受け入れることができない」との見解を示しました。
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