1999年のノーベル経済学賞を受賞し、「ユーロの父」と称されているロバート・マンデル氏は3日、香港で、「中国は外からの圧力で人民元を切り上げるべきではなく、人民元為替レートをこのまま維持すべきである」と述べました。
マンデル氏は当日、香港で開かれたある会議で、「ここ数年、中国大陸の物価は安定している。もし現在の人民元を切り上げるならば、中国は経済発展の上で代価を払うことになり、人民元の自由な両替のプロセスをおくらせる恐れがある。それだけではなく、経済の持続的な成長を阻害し、失業率を上昇させる可能性もある。しかも、アジア経済の安定にも悪影響をもたらし、最終的に欧米諸国にもプラスとならない」と述べました。
マンデル氏は、「2008年は中国の通貨改革の適切な時機となるであろう。中国はより多く、人民元の切り上げ問題に関する国際的討議に参加すべきである」と指摘しました。
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