韓国のバンキムン外交通商相は30日、日本の谷内正太郎外務次官が韓国とアメリカとの関係について不適切な言論を発表したことに対し、「こうした発言にも関わらず、韓国側は大局的観点から韓日首脳会談を計画どおり進める」と発表しました。
5月11日、日本の谷内外務事務次官は東京を訪れた韓国の議員団に対し、「朝鮮の核問題でアメリカが韓国を信じていないようで、日本は韓国との情報共有に躊躇する」と語りました。
こうした発言を受け、韓国大統領府と外交通商省は26日いずれも批判を表明し、外交通商省はソウル駐在日本大使を緊急に呼び付け、公式な謝罪と外務次官本人への懲戒処分を要求しました。
韓国側の抗議を受け、谷内外務次官は27日東京駐在韓国大使と面会し、「発言の真意は日米韓の連携強化の重要性を強調することにあったが、韓国国内で議論を起こしたのであれば遺憾だ」と述べました。
韓国政府はこうした遺憾表明を直ちに拒否し、「谷内外務次官の発言及び日本政府関係者の頻繁な歴史歪曲発言を総合的に考慮し、今後の韓日関係の方向性を判断していく」としました。
韓国世論は「独島領有権問題、歴史教科書問題などで日本政府要人が不適切な発言を繰り返したため、両国関係に摩擦が続いてる。来月下旬の韓日首脳会談が予定されている中、谷内外務次官が韓国と第3国の関係ででたらめな評価をしたことにより、関係改善へ日本政府は誠意をもっているかどうか疑問視するべきである」としています。
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