パレスチナ自治政府のクレイ首相は21日、ヨルダンで行なわれた世界経済シンポジウムの席上発言し「中東地域で平和を実現させるには、パレスチナだけではなく、すべての関係各側にも責任がある」強調しました。

　クレイ首相はその際、パレスチナ政府の決定を発表しましたが、この決定は、イスラエルのガザ地区からの撤兵計画の完成を促し、撤兵後必要な活動をパレスチナ側が担えるようにするため、イスラエルの首相を始めとし、閣僚全員及び関係責任者からなる委員会の設置を呼びかけています。

　クレイ首相はまた、ガザ地区とヨルダン川西岸からのイスラエルの撤兵計画に歓迎の意を示し、これを実際行動に移すことを希望しました。

　同日、クレイ首相はイスラエルのペレス副首相と会談しましたが、会談後の記者会見で、クレイ首相は「イスラエルの撤兵行動は中東和平案"ロードマップ"実施での第１歩となるべきだ」と述べました。