「愛・地球博」に出席し、日本を訪問している中国の呉儀副首相は18日、「中日両国は、両国国民の根本的な利益を重んじて、長期的で、戦略的な見地に立って、両国関係の直面する各種の問題を慎重かつ妥当に処理し、容易に得られない中日友好の大局を大切にすべきである」と強調しました。

　これは、呉儀副首相が当日名古屋市で中川昭一・経済産業相や北側一雄・国土交通相と会談した際述べたものです。その際、呉儀副首相は、「中国は日本の先進的な技術と発展の経験を参考にしていきたい。中国の発展も日本の経済発展にチャンスを与えた」と述べました。

　同じくこの日、呉儀副首相は日本東海日中貿易センター設置50周年記念会に出席し、講演を行った際、中日両国の経済貿易協力のために6項目の提案を提出しました。

　呉儀副首相は、「中国政府と人民は、中日関係を非常に重視し、対日友好の政策を一貫して取っており、『歴史を鑑にし、未来に目を向ける』という精神に基づいて、中日間の3つの文書の原則を踏まえて、日本人民と平和的に共存し、世世代代友好的に付き合い、互恵協力と共同発展を行っていきたい。日本の経済界も経済貿易協力のために引き続き積極的な役割を果たすよう我々は期待している」と述べました。