シンガポールを訪問中の中国全国人民代表大会常務委員会の呉邦国委員長は18日、「現在、台湾海峡両岸関係では緩和的で、積極的な要素が現れた。しかし、『台湾独立』勢力が両岸関係の発展における最大な障害だ」と述べました。
これは、呉邦国委員長が当日中国大使館員と中国系企業、留学生の代表と会見した際述べたものです。国内の状況を説明した際、呉邦国委員長は、「中国国民党の連戦主席と親民党の宋楚瑜主席はこのほど、大陸を訪問した。この2回に亘る大陸訪問が成功を収め、歴史的な突破をなしとげた」と述べました。
呉邦国委員長は、「現在、両岸関係には緩和的で積極的な要素が現れた。連戦主席と宋楚瑜主席の大陸訪問は歴史的な突破である。しかも、訪問後、双方は、世界には一つの中国しかない、台湾と大陸は共に一つの中国に属し、中国の領土と主権は分割してはいけない、両岸は共に一族に属するなどの問題で広く共通の認識に達しており、双方は、『台湾独立』が活路のないものだと共に認識している」と述べました。
呉邦国委員長は、「『台湾独立』勢力は依然として、両岸関係の発展における最大な障害だ」と述べました。
呉邦国委員長は、「『台湾独立』分裂勢力との闘争は長期的で困難なものである。台湾当局が『一つの中国』と『九二年の共通認識』を認めない。これは依然として台湾海峡情勢不安定の重要な要素で、両岸関係の発展における最大な障害である」と述べました。
両岸の「直接的な通信、通航、通商のいわゆる三通」などの問題について、呉邦国委員長は、「これらの問題を解決する鍵は問題を政治化させないことである」と強調しました。
|