11日付イギリス紙「ガーディアン」は、イギリスは10日、中止されていたウランの濃縮計画を再開しないようにイラン側に呼びかけた上で、「さもなくば、イランの核問題を国連安保理の審議に付すことになる」と強調しました。
イギリス外務省のスポークスマンは、これについて「イランがウランの濃縮活動を再開すれば、去年11月にフランスのパリで達した合意に違反することになり、EUを代表するドイツ、フランス、イギリス3国とイランとが2年に亘って交渉した結果が無駄になる。そうなればEU3国はイランの核問題を国連安保理の審議に付すしかない」と述べました。
報道によりますと、イラン政府は10日、数日内に、ウランの濃縮関連活動を再開することを確認しました。
イランとドイツ、フランス、イギリス3カ国とは去年11月、フランスのパリで合意に達し、イランはこれらEU3国との交渉期間中、全ての核燃料の生産加工作業を中止すると承諾していたものです。
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