中国外務省の孔泉スポークスマンは4日、北京で、最近、日本外相の台湾問題に関する発言に対し、「中国側は日本外相がそのような中国の内政に干渉する言論を発表したことに驚きを感じており、これについて、既に日本側に厳正な交渉を申し入れ、これに強く抗議した」と発表しました。
日本の町村信孝外相は最近、ニューヨークでの講演で、日米が所謂共同の戦略目標に台湾を入れたことに触れ、「これによって、日本の防衛線が台湾にまで拡大されたと考えるべきではない。なぜならば、台湾はもともと日米安保条約の対象となっている。これは日本の対台湾政策と何ら一致しないことはない」と述べました。
これに対し、孔泉スポークスマンは、「台湾問題は中国の内政で、中国の核心的な利益にかかわっている。間接的、もしくは直接的に台湾を日米安全協力の範囲に組み入れて、中国の核心的利益に挑戦するやり方はたいへん危険なことで、中国政府と人民がこれに断固反対し、これを受け入れることのできないものである」と強調しました。
中日両国の指導者は最近、ジャカルタで会合を行い、中日関係の改善について、一連の重要な共通の認識に達しました。しかし、日本のこのような言論はその台湾問題での承諾に明らかに背いただけでなく、両国指導者がこのほどの会合で合意した精神にもひどく背きました。中国側は承諾を厳格に守り、言論と行動を一致させ、中国の内政に干渉する行為を止めるよう日本政府に強く求めています。