パレスチナ自治政府のアッバス議長の弁公室は11日声明を発表し、「イスラエルの現在の政策はパレスチナとイスラエルの情勢安定に脅威をもたらしている」と非難しました。
声明はまた「今、イスラエル政府は一方的な立場を引き続き堅持し、パレスチナと協調する誠意を持たず、パレスチナ側との安全協力を長引かせようとしている」と述べました。
また伝えられるところによりますと、ブッシュ大統領は11日ワシントンで、アメリカ訪問中のシャロン首相と会談した際「イスラエルは中東和平ロードマップ計画を遵守すべきであり、ヨルダン川西岸でユダヤ人入植地を建設してはならない」と強調しました。これに対しシャロン首相は「イスラエル側が中東和平ロードマップ計画を実行する前提はパレスチナ側が関連措置を講じ、パレスチナ武装勢力がイスラエルを標的として襲撃するのを阻止することだ」とした上で、「ヨルダン川西岸の一部の入植地はイスラエル領土の一部であり、イスラエル政府によって引き続き制御されることになる」と強調したとのことです。
パレスチナのエレカト交渉相は当日声明を発表し、イスラエル側がブッシュ大統領の呼掛けに答え、入植地建設活動を停止するよう呼びかけました。
イスラエル政府はこのほど、東エルサレムからヨルダン川西岸の間に新しい住宅団地を建設し、パレスチナ側の強い反発を招いています。
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