中国外務省の劉建超スポークスマンは31日北京での記者会見で、「中国側はEUの対中国武器禁輸令の解除問題で米日両国が消極的態度を取っていることに反対の意を表明する」と述べました。
劉建超スポークスマンは、「中国側が、EUの対中国武器禁輸令の解除を求めているのは第三国を対象としたものではなく、アメリカと日本と対象にしたものではない。したがってアメリカと日本が、この問題で消極的態度を取るのは、道理のないものであり、これは中国とEUとの関係発展にもプラスにはならない」と述べました。
劉建超スポークスマンは、「EUの対中国武器禁輸令は冷戦時代の産物であり、いま、冷戦時代はとっくに終り、中国とEUとの関係も非常に大きな発展を見せているので、このような禁輸令を維持することは中国EU関係の発展傾向とは符合しない。中国側は、EUが勇気と政治的な賢明さを示し、この対中国武器禁輸令をいち早く解除するよう期待している」としています。
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