中国外務省の劉建超スポークスマンは25日北京で、日本側が所謂"日華条約"の関連条項なるものを引用し、慰安婦訴訟案で中国人原告の控訴を棄却したことに対する中国側の強い不満を表明しました。
このほど、日本の東京の高等裁判所は、1952年に日本と台湾とが締結した所謂"日華条約"の関連条項を引用し、慰安婦訴訟案で中国人原告の控訴を棄却しましたが、これについて劉建超スポークスマンは、「所謂"日華条約"なるものは元から不法なもので、効力がなく、中日間の国交正常化に伴い廃棄されている。しかし、東京高等裁判所は、慰安婦訴訟案を審理する際、なんとこの"日華条約"を引用して判決を下したが、これは国際準則を粗暴に踏みにじるものである。中国側は、日本の指導者と司法当局が中日共同声明を遵守し、台湾問題で行った国際的承諾を確実に履行するよう要求する」と述べました。
劉建超スポークスマンは更に、「慰安婦の強制連行問題は日本軍国主義が第二次世界大戦中に犯した重大な罪の一つであり、日本政府はこれに誠実な態度をもって臨み、しかるべき責任をとり、真剣にこの問題に対処し、適切に解決しなくてはならない」と強調しました。
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