10日間にわたって開催された第十期全人代第三回会議が本日で終了しました。閉会式後、人民大会堂内で温家宝首相による記者会見が行われ、内外からの記者700人が参加しました。良い位置を確保するため、朝早く8時前から、大勢の記者が入り口で待機していました。記者会見開始まであと2時間もあるという8時20分、会場オープンされるやいなや、記者たちは駆け出して着席し、あっという間に席は埋まってしまいました。
記者会見は2時間近く続き、13人の内外記者が国内の経済発展、農業、農民、農村問題、香港と台湾問題、外交などについて質問しました。温首相の微笑みと真摯な答え方に感銘を覚え、場内から思わず拍手が沸き起こったシーンもありました。
中日関係について、温首相は真っ先に「最重要な二国間関係」と強調。次に、両国関係の強調と改善にあたり、双方は国交正常化時の三つの共同コミュニケを堅持する上に、「歴史を鑑にし、未来に目を向ける」、「一つの中国の原則」、「協力強化、共同発展」という三原則を明言。さらに、両国関係改善の提案として「一、ハイレベルの相互訪問を促すための積極的な条件作り。二、両国外交当局による中日友好の戦略的研究の共同展開。三、歴史上残された問題の妥当な処理」を打ち出しました。
これに対し、記者会見終了後、日本のメディア関係者は「両国のハイレベル往来の促進に積極的なメッセージを出した」として、温首相発言の意義を肯定しました。
全人代会議現場からのリポートは今日で終了しますが、北京放送日本語部記者は主として、少数民族代表に焦点を絞り、取材してきました。二週間近くの取材で、18の民族の代表たちに、彼らの関心事、そして、各民族自治エリアの発展計画などについてお話を聞くことができました。詳細について、今後の『ゴーゴー少数民族』(木、金18:55~19:15、MW1440、SW7.190)でお伝えする予定です。どうぞご期待ください。
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